気分のいい夢

朝、女房が起きてきて
「あー、なんか、すごく気分のいい夢見た」
と幸せそうにつぶやいている。
「あー!もうやってらんない」
と出てこられるよりずっとましだが、人の夢の話を聞いて、「すげえ」なんて思ったことないし、私は夢判断にも興味がない。知らんふりしてようと、新聞を読み続けていたら、勝手に話始めている。

「キムタク家族がうちにみんなで来ることになっていて、あたしが料理を作ってるのよ」
のっけからそう来たか。
「あたしがビール飲みながら料理作ってたら、キムタクが一人だけ早く来ちゃって、あたし慌てて、『すみません。あたし料理作りながらビール飲んでたんです』って言ったら、キムタク何て言ったと思う?」
わかんね。
「『いいんじゃね』って言ってくれたの。それですごく気が楽になって、幸せな気分だった」
「あんた、キムタクのファンだったっけ」
「キムタク、格好つけすぎって思ってるけど」
「俺たちそん時どこにいたの?」
「わかんない」
「何作ってたの?」
「わかんない。でも、すごく幸せな感じだった」
そりゃもう何より。
女房よりもキムタクファンの私は少し羨ましかった。

俺の夢に本谷有希子さんが、
「おらおらおら!」
じゃなくて、ラジオ番組のゲストで来てくれた時みたいにほんわかした感じで、
「ご飯作ったげっる」
って出て来ないかな。
それだけで幸せになれるな。

地方のバーに行くとちゃんとお願いして写真を撮らせていただいている。全然本谷さんに似てないけど、他に写真がなかったので。色っぽい方でした。