2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

カシミールのカーペット

大学2年の春休み前、私は同期の友人の自宅のある岐阜に赴いていた。春休みにインドに行くべく計画を立てていたのだが、当時は蚤の心臓しかなかった私は急にびびった。「誰かを連れて行けばいい」というのが最も手っ取り早い解決方法である。一時わけのわか…

JUDEE SILL

CDショップに行って、店内でかかっている曲に天啓を受けたときのように驚愕したことがおありでしょうか。 私は天啓を受けたことはないけど、驚愕したことはあります。 何度かあったけど、これなんですかと店員さんに聞きに行ったことはなかった。恥ずかしい…

おはようございました。

今でもこういう挨拶をしているお年寄りはいるのであろうか。下関あたりでは私が中学生くらいまで存在していたように思う。 この挨拶はどうも方言であるとの分析もされているようなのだが、どうも馴染めなかったなあ。何故これほど鮮明に覚えているのかよく考…

ものすごくうるさくて、ありえないくらい近い

どうしようと思うほど泣いた。この映画は9・11を取り上げているのだが、私には3・11でも、スマトラ大地震でも、一人だけ亡くなった突然の事故でも同じような悲しみを負った人がいることを思い起こさせてくれるものだった。 だから、あえてフィクション…

猫との戦い エピローグ

中抜きでいきなりエピローグ。昨日のを読んでいない人は、まずそちらからお願いします。トラとの凄絶な愛の物語をこなしてから、私は猫と心が通じ合うまれな人間だという評価が生まれた。 家族の間でだけだけど。 自分でもそう信じきって、町の猫たちと目で…

猫との戦い プロローグ

私はやっぱり猫が好き。 三谷幸喜、使ってくんないかなあ。何もできないけど。小学生の頃、譲られた「トラ」という猫を猫かわいがりした。 かわいがるといっても田舎の猫なんで、いつもべったりくっついているわけがなく、ほとんど外をうろついていた。夜猫…

ヤング≒アダルト

この世で一番美しいのは誰?と鏡に聞いてみりゃ、シャーリーズ・セロンかアシュレイ・ジャッドと答えるに決まっている。日本の方々も大変美しいのだが、進駐軍に毒されてしまってからやっぱり外人さんは綺麗だな、と刷り込まれてしまった。そういえば、外人…

と思います。

本当に思っていて、「と思います」というのであれば何の問題もない。 あまり多用すると「思ってばかりだなこの野郎は」と思ってしまうことはあるんですけど。テレビ、ラジオで話し手が、「ではこの方々の登場です。少女時代の皆さんに『タクシー』を歌ってい…

光市母子殺害事件

昨晩からこの事件については繰り返し報道されているし、「専門家」が解説を加えているので、詳細につき私が新たな解釈を披露するつもりは全くない。ただ、事件について感じること、死刑という制度について思うことを少しだけ。この事件を知ったとき、私の娘…

ドラゴン・タトゥーの女

今日はこの話題でブログ書いている人多いんだろうな、と思いながらいつものように映画紹介っぽくない感想にいたします。混んでたね。 くらーい映画なんで敬遠する人が多いと思っていたので意外でした。 スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの作品を映画…

カレースパ再び

カレースパはカレースパゲティのことです。 一度書いたら小反響があったので、結末を書いてカレーのことには二度と触れないつもりで今後邁進してまいります。どうぞよろしく。カレースパゲッティのこといつ書いたっけな。 「タグ付けしないとダメですよー」…

ファブリーズか?

昨日は不覚を取った。 飲んでも飲み過ぎなきゃいいのに。 おまけに酔っ払ったときの悪い癖が出て、西麻布でみんなと分かれたあと一人で博多ラーメン「赤のれん」に乗り込んで大盛りを頼んでいた。もう夢遊病者だぜ。 これでまた数字が上がってしまった。次回…

ちょっと待って

私は普段は朝早い時間にこのブログを書いているんですが、月に一度くらい来るアセトアルデヒド症候群が現れます。 これまではどうにかごまかして書いていましたが、本日は頭に靄がかかっていて前に進めません。 また寝て、すっきりしたところで本日分書かせ…

TRAMP, TRAMP, TRAMP

突然、マイケル・ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」の中でチャールトン・ヘストンがインタビューを退席する際、独り言のようにつぶやいた言葉を思い出した。 あまりに印象的だったので、時々思い出すのだが、なにも今日そのことを書く必要は…

おとなのけんか

この映画、明後日公開なんだけど、評判はどうかなと検索してみたらすごい数の批評が出てきた。 映画評っていつ書くのが一番効果的なんだろう。 私はあまり早いと忘れちゃうんじゃないかと思って、公開前日に書いたり、話したりすることが多いんだけど、ダメ…

一般の方

芸能界で活躍される方々が次々と「ダブルおめでた」で日本の小子化に歯止めをかけるべく努力されている。応援するよ。どうすればいいか教えて。あらら!、とか、まあ!、とか、オバさんのような反応をしている私が少し悲しくもあり、滑稽でもある。芸能人同…

尿酸値と中性脂肪と体重と

3ヶ月に一度権威ある病院で血液検査を受けている、受けさせられている。何故そのようなことになったのか。 ロンドンにいる時だから、もう20年も前になるの?ビックリ!って話じゃなくて、会社から義務付けられた健康診断に日本人の医者のいる病院に行きま…

「運命の人」どう?

山崎豊子の「運命の人」を読むに当たっては、些細なことではあるが、ショックな出来事があった。何があったか知りたい人は「捨てられた『運命の人』」を読んで。このブログのどこかに隠されています。いろいろあったが、とっくに読み終わっている。 西山太吉…

シマリスの話

18歳の時、一人で東京に出てきたら淋しかった。 学校が合わなかったのかも。入学式にジーパンはいて行ったら、みんなスーツ着てんだぜ。親連れてさ。 東京弁話してるし。 ここで暮らしていくのかと思うと冷や汗が出た。下関弁が出るのが怖いし、まともに女…

お詫び及び訂正

「タッカーとデイル」。カナダ映画でした。アメリカ国政府、カナダ国政府、アメリカ国民、カナダ国民両国の映画製作に関わっている皆様に迷惑をかけたかどうかわかりませんが、間違っておりました。 これで映画の評価が何ら変わるものではありませんが、訂正…

タッカーとデイル

この、世にもくだらないアメリカ映画を見ると、私のようなアメリカ嫌いシンドロームに罹患している方々も、「アメリカ人はみんなこんなに馬鹿なのか」と安心して、「やっぱりアメリカ最高!チョコーレート頂戴」になるか、「アメリカ人、全員死んでほしい」…

NOT IN MY BACK YARD SYNDROME

私なりの解釈を入れて訳すと「必要なのは分かってるけど、俺んちから一切係わり合いのない、どこなのか知らないくらい遠くに作ってくれ症候群」ですね。 私がアメリカにいた時に初めて聞いた記憶があったのだが、1980年にEmilie Travel Livezeyというイ…

カレースパゲティ

なんか楽なほうに逃げようとしている、と鋭い洞察力でタイトルを御覧になった方がいると思う。 今日初めてこのブログを見ていただいた方は、食い物ブログじゃねえか、と二度と戻ってこないかもしれない。 それも仕方なかろう。しかし、物事には流れというも…

牛筋とコンニャクのカレー

大丈夫かなこのブログ。 タイトルが迷走だから迷走でいいんだけど、とうとう料理になっちゃったよ。 スッゲーうまいカレー。 私が作ります。ある小さなレストランで出されて、食材に唸ったんだけど、味が私好みではなかったので、全面的に私流に改竄したもの…

不思議の国のアリス症候群

娘が嫌な夢を見たと言いながら起きてきた。 内容は娘のプライバシーの問題があり、のちに訴えられるかもしれないので書かないが、その話を聞いていたら急に小学生、中学生の頃の奇妙な体験を思い出してしまった。 忘れたい、と願っていたわけではないのだが…

LISA MITCHELL

私のCDの買い方に明らかな特徴があることに気がついた。 なんと女性シンガーが80%近くを占めている。 自分で買っているんだから驚いてるんじゃないんだけど、恥ずかしい。いや、昨日も一日デスクで書き物しながらボブ・ディランやレニー・クラヴィッツ聞…

鳩山友紀夫さん

今朝は私のお気に入り女性シンガーについて楽しいことを書こうと思っていたのに、昨晩遅くにこの記事見つけちゃって、面白すぎるんで切り替えてしまった。 失敗したかも。鳩山兄も鳩山弟も何をやる人なんだかよくわからなくなってしまった。 違うか。 元から…

核武装すんの?

日本を石原新党という妖怪が徘徊している。 なんちゃって。共産党宣言じゃないんだから格好つけるわけじゃないんだけど、すわ、政局か?という場面になると必ず出てきますね。この政党にならない政党。 「君たちが勝手に書いてるだけで、迷惑してるんだ、こ…

人生はビギナーズ

自分の75歳の親から「私はゲイだ」と告白されて、私の人生は変わるか? 少し変わるな。 母親との関係はどうだったのか、「そういえばあの時」なんて思い出もあるかもしれない。 私のところの場合はゲイじゃなかった、と思うよ。 どうなんだろう。死ぬ前に…

桂花ラーメン復活

私が下関から東京にやって来たとき、私が知る限りとんこつラーメン屋は桂花しかなかった。 1976年のこと。下関がいつとんこつラーメンに席巻されたかは定かではない。小学生の頃、街一番の賑わいだった六階建て、地下一階の大丸デパートの地下食堂では、…