おはようございました。

今でもこういう挨拶をしているお年寄りはいるのであろうか。

下関あたりでは私が中学生くらいまで存在していたように思う。
この挨拶はどうも方言であるとの分析もされているようなのだが、どうも馴染めなかったなあ。

何故これほど鮮明に覚えているのかよく考えてみたら、権威ある人が使っていたような気がしてきた。
小中学生の時の権威ある人間といえば、学校の先生である。小学生の時に朝礼でマイクを用意するのはエリートしか入部を許されない放送部の人間の仕事であった。私が放送部員であった。

朝、ピンポンピンポンと鉄琴を鳴らし、「皆さんおはようございます。今日も元気に」とかやっていたような。そのとき「おはようございました」じゃなかった。
昼休みには部室においてある数少ないクラシックを適当にかけていたかな。ラジオDJというのをよく知らなかったんで、つまんないことしちゃったな。今なら小学生には絶対パンク聞かせてたな。普段から連中は相当パンクらしいから、すごく受けると思う。

授業が終わると掃除の時間だから部室にすっ飛んで行って、ビバルディの「四季 春」をかける。
「皆さん、お掃除の時間です。何とかかんとか」って話していたよ。話し合いの結果、「やっぱり掃除にはビバルディだな」とほとんどクラシックの知識がないのに、ただ、ちょっと知っているという理由だけで決めたんじゃないかしら。ビバルディ、掃除に合うかね。合わないね。

ビートルズの「マネー」とかかけて、「金欲しいー、金くれよー」って英語で叫ばせるのが面白い。それでガンガン掃除させんの。リアリティあるぜ。

下校時にはドボルザークの「遠き山に日は落ちて」の歌なしをかけてました。
ありがちな選曲。
マディ・ウォーターズの「I CAN'T BE SATISFIED」とかどうかな、ちょっとリズムもいいし、「全然満足できねえんだよ」って曲で送り出すのもよくない?
いずれにしてもやっぱり下校時はブルースしかないな。

これ読むと絶対に小学校の先生やっている親友からクレームがくるな。先にあやまっとこ。ごめんなさい。半分冗談です。

どこまでずれるか、私のブログ。

要は先生が「おはようございました」という疑惑があるのである。
何かがおかしいと思いながら「おはようございました」と返していたような気がするんだけどなあ。

朝早くは「おはよう」で、いまさら「おはよう」じゃないし、「こんにちは」の時間じゃない時に使ってたんだろうか。それならなんとなく納得できる。
「今朝はみんな『おはよう』だったね、まあそんなことで今はもう『おはようございました』だよ」という啓蒙言語だったのかもしれない。

いかがでしょうか、これまた復活させて10時くらいの挨拶は「おはようございました」にしてみては。
1年くらいは流行ると思うんだけど。
「きゃー、おしゃれー」とかいうことになっちゃって。

ネパール、カトマンズでこの子たちに日本語で「Good Morning」は「おはようございました」だよ、と教え込んだ。嘘。