一般の方

芸能界で活躍される方々が次々と「ダブルおめでた」で日本の小子化に歯止めをかけるべく努力されている。応援するよ。どうすればいいか教えて。

あらら!、とか、まあ!、とか、オバさんのような反応をしている私が少し悲しくもあり、滑稽でもある。芸能人同士がおめでたの場合は「やっぱり出会いが少ないし、そうなるよね」と思う。お忙しいお二人である、うまくそのあたり力を合わせて乗り越えていって欲しい。

で、なんか違和感があるのは「お相手は『一般の方』なので、静かに見守っていただければ」というやつである。この一般の方とはどんな方のことを指すのであろうか。
私はどう?誰が考えても「一般の方」である。ラジオでちょこっと話をしている人間が「一般の方」でなければなんなんだ。でも、同じ番組でご一緒している杏さんは「一般の方」じゃないねえ。
私の前の番組ですごくためになる話をされているショーンKさんはテレビにも出ているから、「一般の方」じゃなさそうだ。カビラさんは全然「一般の方」じゃないでしょう。
お!今気がついたが、J-WAVEで「一般の方」なのは俺だけじゃん。

私がなんかの弾みで芸能界の方と結婚することになったら、静かに見守っていていただけるんだな。
でも重婚になっちゃうから、捕まって別の意味で静かじゃなくなるか。

経団連会長なんかは「一般の方」なんだろうか?
同じ経営者でも堀の中に入られている堀江さんは「一般の方」じゃないような気がする。女子アナと合コンしてたからかな。
高城さんも違うな。

テレビ局で働いてらっしゃる方は?最近はプロデューサーやディレクターまでバラエティで映されていたりするから「一般の方」じゃないでしょう。営業や技術は「一般の方」。アナウンサーは同じサラリーマンでも「一般の方」じゃない。報道で台風の時にわざわざ波をかぶりに行く人はどっちだ?

しかし、あれだけカメラに追われて、普段手もつなげない生活をしている芸能人なのに「一般の方」と結婚すると、とたんに芸能レポーターもテレビ局も「一般の方」のほうにはカメラ向けなくなるね。報道協定でもあるのかな。面白くないからか。

「一般の方」でも死ぬほど面白いやつたくさんいるんだけど。
「一般の方」は楽でいいけど、そうじゃない方は大変だわ。役者やりたいだけなのに「一般の方」じゃないんだもん。

つまらんことを書いたが、やはり「一般の方」という言葉が気に入らない私がいる。何か他にいい言葉がないものだろうか。

山口百恵さんは名前は「一般の方」じゃないけど、「一般の方」として生活していらっしゃる。
「一般の方」の意味は深遠である。

写真は100%「一般の方」なんだけど、場所を書くと「一般の方」じゃなくなるかもしれないから、「船の上のお二人」ということで。