ドラゴン・タトゥーの女
今日はこの話題でブログ書いている人多いんだろうな、と思いながらいつものように映画紹介っぽくない感想にいたします。
混んでたね。
くらーい映画なんで敬遠する人が多いと思っていたので意外でした。
スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンの作品を映画化したものだけど、この「ミレニアム」3部作が処女作にして最後の作品。50歳で亡くなっている。全世界で6500万部売れたんだから、たくさんこれから楽しいことがあっただろうにお気の毒である。
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: スティーグ・ラーソン,ヘレンハルメ美穂,岩澤雅利
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/09/08
- メディア: 文庫
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やはり似ている。
イギリスでも冬は夕方3時くらいから暗くなり始めるが、スウェーデンではもっとドロドロである。
どんよりとしたムードの中で始まり、途中危うく寝かけたが、リスベットが登場したのでしっかり立ち直った。
タイトルどおり、この映画はダニエル・クレイグが主演っぽく描かれているが、主導権はリスベット役のルーニー・マーラが握っている。こちらのリスベットはスウェーデン版より綺麗になっているかと思ったら、ほんの少しだけであった。普段のルーニー・マーラはとても美しい方なんだけど、役者ってのは役のためならなんでもするね。そこがちょっと怖い。
で、まあ、映画としてはいい出来なんだけど、スウェーデンを舞台にして全員スウェーデン人の設定なのになんで全員が英語話して、資料、文献も英語なんでしょうか。違和感どころじゃなくて、ぶち壊し感で一杯なんだけど。確かにスウェーデン人はすごく英語がうまい。オランダ、デンマークの方々もうまいね。ノルウェー、フィンランドは行ったことがないので分かりません。
いやいやいや、うまい下手の問題じゃないでしょ。
すごく大事なことに気がつくとき、英語の聖書を見て「はっ!」とするかね。
ハリウッドの限界はここにあるね。
でもほらクリント・イーストウッドは「硫黄島からの手紙」ではちゃんと日本人役には日本人キャストを当てていたし、日本語で話させたよね。字幕つけて。あれもアカデミーノミネート作品ですぜ。
「SAYURI」は全編英語。何の映画だかさっぱり分からん。
この映画は確かに全部スウェーデン語にするには無理がある。だったら設定を大きく変えるとかしないと、リアリティを失ってしまいますよ。
でも、2作目も、3作目もこのやり方でいくんだろうな。
面白い映画だけにちょっと悔しい。
同じ日にクリント・イーストウッド監督の「J.エドガー」を見たけど、こちらは今度は退屈しました。
なんとなく暗さで言うと、こんな感じかしら。パリなんだけど。