光より速く

昨年9月にニュートリノが「光より速い」という実験結果が出たというニュースを見たときは、これで俺もやり放題だ、と小躍りして喜んだが、今朝のニュースに「やっぱり速くありませんでした」とあっさり否定記事が出ていた。

頼むよ、名古屋大学名古屋大学だけじゃないけど共同研究チームさんよ。

「そんなはずはない」と結果を否定している奴らがいたが、今「ほーれみれ」と笑っているに違いない。
あの、このあたり話を面白くしようとしているだけで、研究者の皆さん本当は真面目に議論をしていたはずですから、SF好きのボケが一人で興奮していると許してやってください。

何を読んで知ったのか、もはや覚えていないが、光より速い素粒子が仮説の上では存在していて、タキオンととりあえず名づけられていた。この素粒子が存在することが確認されればSFで空想の中だけのおとぎおばなしと思われていたことが、少なくとも絶対にありえないとは言えなくなる。

たとえばさ、タイムマシンだったり、ワープ走行だったり、いろいろあるじゃん。
もうそろそろタイムマシンは私の予定ではできていておかしくないんだけど、「できた!」って言ってる人いないし、「私ははるかかなた1000年の未来からやってきたスーパージェッターです」って言うヘンチクリンな格好をした人もいない。原宿あたりにはスーパージェッターよりミョウチキリンな格好の方々が生息しているらしいが、私は未来の国から来た人にしか興味ないんだよ。ごめんね。

やっぱり未来人はまだ来てくれてないのかな。
まだ、ってのは変なんだよ。
タイムマシンができてりゃ、縄文時代でも、平安時代でも、江戸時代でも来てるはずなんだから。
やっぱ、時間旅行管理者がいて、「私はスーパージェッターです」って話した瞬間逮捕されちゃったりするんだろうか。

流星号、応答せよ、流星号」って腕時計もはめてない手首に向かって必死で叫んでたんだよ。
今じゃ。流星号なんて知ってる奴いないだろう。しりあがり寿の「流星課長」くらいでしょ。知ってるの。

流星課長 (Bamboo comics)

流星課長 (Bamboo comics)

でも、これは面白いけどSFじゃないんだよ。

SFまた一からやり直さなきゃ、ってこともないんだけど、せっかくSFの中の話はすべて理論的には可能って言えると期待したんだけど。

タキオンの話は広瀬隆の「タイムマシンのつくり方」で出てきたのかな。
現在、遠くの書庫にあるので確認ができないが、違ったっけな。

タイムマシンのつくり方 (集英社文庫 ひ 2-6)

タイムマシンのつくり方 (集英社文庫 ひ 2-6)

広瀬隆の最高傑作は「マイナス・ゼロ」。これほど面白い小説はめったにない。
これもタイムマシンの話。
マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)

マイナス・ゼロ (集英社文庫 141-A)

量子物理学だけの本は1ページ以上進めないんだけど、量子物理学、宇宙論の専門家、ポール・デイヴィスが「HOW TO BUILD A TIME MACHINE」という本を書いている。わかりやすくタイムマシンの可能性、マルチヴァース理論について書いているようだが、原書を勢いで買ってそのままになっている。
How to Build a Time Machine

How to Build a Time Machine

翻訳も出てた。
タイムマシンをつくろう!

タイムマシンをつくろう!

この人の本で少し難しいが、素人にも読みやすい宇宙論について書かれたのが「幸運な宇宙」。これ読んで目が覚めた。
幸運な宇宙

幸運な宇宙

光より速いニュートリノタキオンについて書こうと思っていたのだが、そんなこと書ける知識が無いことに書き始めて気がついたので、本の紹介でごまかすことになりました。
でも本日紹介した本は、どれをとってもとても面白いですよ。

本日、夜11時からのJ-WAVE「BOOK BAR」お楽しみに。

こちらは上海雑技団の方の演技であるが、スーパージェッターに通ずるところがあるような気がする。