波平植毛するの巻

そんな話が今日の「サザエさん」に出てくると、過去の紅白なんかも軽く抜いて史上最高の視聴率を記録すると思うのだが、やらないだろうな。

カツオが普段からなんでも悪戯は自分のせいにされて「この、馬鹿者が!」と理不尽に怒られることに業を煮やし、夜中にこっそり波平の毛をまんまと抜いてやった。あの毛は一本しかないので、しっかり根付いていて、抜かれるとべらぼうに痛い。怒り心頭に達した波平は「カツオ!お前は100年後も小学生だ」と呪いをかける。カツオは「お父さんの毛は100年たっても生えてこない」とカウンターで呪う。

しかし、怒っただけではどうにもならない。なんせ町のシンボルなんだから、隣の伊佐坂難物先生や花沢さん一家から「磯野さん、それでは話が進められませんよ」と本当は話にあの毛はいささかの影響も及ぼさないのだが、強く進言され、美容整形外科に行って、一本だけ植毛してしまう。

ところが、太いのを無理やり頭皮深く埋め込んだものだから、これも痛くて仕方がない。フネが見かねて、さすったり冷やしたり。波平は痛いのはとても苦手なので「ええい、こんな毛一本でわしがわしでなくなるわけがない」といきなり引っこ抜いてしまい、カツオを呼んで「お前のおかげで、一本の毛に執着していたわしの目が覚めた。怒って悪かった。でも、お前は100年後も小学生じゃ」「それは仕方がないよ、おとうさん。ぼくらは永遠のループの中で生き続ける運命にあるんだから」
というわけで、「サザエさん」始まって以来初の親子が抱き合うシーンでお終い。

すこし、哲学的な「サザエさん」。哲学的でもないか。
今後は波平の一本の毛はなくなり、桜新町はシンボルを失い没落していく。

ということでもあれば、今後のサザエさんの展開が楽しみなのだが、現実世界の中ではすでに状況が変わってしまっていた。

昨日、華々しくか、しみじみとかわからないが、やくみつる氏と水前寺清子師匠が参加して100人の参加者とともに波兵の植毛式が行われたそうである。お二人は地元在住だそうだ。

高硬度ワイア製の毛をやくさんがマイナスドライバで無理やり押し込んだらしい。ひー、やっぱり痛そうじゃん。
それ毛じゃないよね。高硬度ワイアだよね。ワイアが頭頂部から突き出ている。
監視カメラ付だから、今度挑戦してやろうと狙っている奴は覚悟しといたほうがいいぜ。

このニュースへの書き込みは前回ほどは面白くないな。
そのうち笑えたのが
「『波平』植毛と公式にばれたのでプライドはズタズタじゃ」
なくていいんじゃないか派の私の見解に近いな。
「犯人はカツオ」
俺と同じ推理だ。
「抜いたらバカモ〜ンッ!!!て怒鳴る仕組みにすればいい」
俺もこっちのほうが監視カメラより好き。

「一本じゃなくて1万本くらい植えとけ」
こういうのが多かったが、この人たちはモノの面白がり方がわかっていない。

今回の騒ぎで波平のピョロロン毛は一本とはっきり認識したが、たまに何本だったかわらなくなっていた。3本のような気がするなあ、とか曖昧だったんだが、昨日トイレでおばけのQ太郎と間違えていたことに気がついた。
すごくすっきりした。

写真撮りに行くほど元気じゃないんで、今日は写真ありません。

で、もうこれでサザエさんの話は書きません。