ダークナイト ライジング

傑作。
忙しいとか何とか言ってながら、映画見てんじゃん。
そーよ。忙しいんだよ。でも月曜の昼間に3時間弱もある映画見に行ったぜ。
観客が多くてびっくりしちゃった。みんな60歳以上の方々かなと思うでしょ。
日本人余裕ある。働き盛りの人たちばっかり。全員が全員のこと「何やってんだろう、こいつら」と訝ったはずだ。

バットマン3部作の最終話になってるけど、続くよ。
こんなに当たってるんだから。
でないと残された連中はどうなる。
もう一回3部作頼む。

しかし、前作公開後ヒース・レジャーが亡くなってしまって、もうスタッフの皆さんやる気なくしてるのかと思ったら、しぶとい。
今回のクリストファー・ノーランバットマン・シリーズは暗い。バットマン、意外に殴りあいに弱かったりする。3作通してゴッサムシティは本当に世界の中心にあるべき都市なのかという通奏低音が流れている。アメリカという国に対するリベラルで固められているはずのハリウッドからの公開質問状なのか。というのはうがちすぎだが、そんな気にさせられる。

今月20日、コロラド州で、この映画上映中に乱射事件が起こり、12人が亡くなった。
でも、オバマロムニーも銃規制には沈黙したまま。
乱射事件が起こらないと銃規制問題が話題にならないというのもおかしな国だが、規制が話題になってもほとんど実質的には規制になってないというのはもはや笑うしかない。
アメリカ国内で3億丁の銃が所持されており、世論調査では87%が「家庭での銃の所持を支持する」と答えている。コロラド州の事件以来、銃の販売が増えている、ということを聞くと、世界平和のためにはニューヨークを下敷きに描かれているゴッサムシティは消えてなくなったほうがいいんじゃなかろうかとさえ思ってしまう。

不謹慎な発言で申し訳ないが、世界平和のためにガンガン兵器製造でぼろ儲けしてるってのは、どうなのよ。アメリカだけじゃなくて、どの先進国も同じなんだけど。
新しいエネルギーを手に入れるためにチョイチョイと手を加えるだけで原子爆弾が作れてしまう技術を完成させているバットマン君の会社は善玉なのかしら。
現実と映画を混同してしまった。

日本はアジアの平和のためにオスプレイを受け入れるべく、森本というオッサンが「理解していただく」と繰り返しているけど、理解しない場合はいかがなものなの。アメリカのやることには文句の付けようがないってことでしょ。そういう条約になってるんだからやるんだよ、って言ってるのと同じ。

よくある議論で飽きちゃったけど、有事の際にはアメリカが助けてくれるから、何を言われても、やられても仕方ないってのは、対米従属って言うんですぜ。
アメリカが自分の利益を度外視して同盟国を守るってのは一度試してみないとわからんかね。

どこが危ない国なんだっけ。北朝鮮?やけくそになって日本に核ミサイル打ち込みますかね。拉致被害者のことはどうにかしなきゃならないが、ミサイルは私には妄想としか聞こえない。
中国?アメリカ国債を大量に購入している国が日本、アメリカ相手にバカスカやると思うほうがどうかしている。そんなことしたら中国も破滅でっせ。
イラン?バカ言っちゃいけない、親日国イランが日本に何すんの?
いちいち上げていくと大局が見えていない馬鹿者だと思うでしょ。
大丈夫、馬鹿に見せてるけど、ちゃんとしてるとこはしてるから。

妄想が敵を作る。
妄想を煽って莫大な利益を得る連中がいる。
このことに気が付いてれば、大局は見逃さない。

ダークナイト ライジング」はそんなことにも気が付かせてくれる映画である。
そんなふうに見なきゃ見えないんだけど。

ネタバレしないように。
穴から出てきて見える光景はインドのジョードプルだ。メヘラーンガル砦が見えてすぐにわかった。
ゴッサムシティとインドがこんなに近いとは知らなかったよ。

ジョードプルはこんな町である。

もっと詳しく知りたい人は下記アドレスへ飛んでインドを舐めるように見つくすとよくわかります。

http://ottava.jp/muji/

メヘラーンガル砦だけという人は下記へ。

http://ottava.jp/muji/india_07.html