恋のロンドン狂騒曲

すごいタイトルなんでどうしようかと悩んでいたが、大胆にも1800円、値引きなしの日に見に行ってしまった。ウディ・アレンの映画はダメそうだなと思っても、油断がならないので結局足を運ぶことになる。

ちなみにこの映画、アメリカでは前作(実はアメリカではこの作品のほうが後に公開されている)「ミッドナイト・イン・パリ」が高評価だったのに、かなりゲロゲロなことを言われている。
しかし、評論家の言うことなんか聞いていたら映画なんて見れないわけで、けなされてもけなされても映画館に突撃するといいことがある。

私はこの映画、すごく好きだな。
「俺は必ず妻と娘を守る」とかいう目標がないのがいい。
「人生、こんなもんよ。わしらはみんな阿呆だ」という映画には心の底から共感する。
「バカバカしい人生を喜んだり、悲しんだり、苦しんだりしていていいんじゃない」って方が勇気が湧いてきませんか。私だけかしら。
「人生はこんなに素晴らしいものだから、あなたも夢を必ず実現させてね」ということになると、「ぼちぼちやらせてもらいますから、お節介やかんでください」と言いたくなります。

ストーリーは説明する気にならないくらい「あーあ」という話の連続なんだけど、「そうだよね」「わかるぜ」とうなずきまくり。泣ける映画も好きなんだけど、うなずける映画も大好き。

ここまで書いといてなんなんだけど、私が調べる限り、この映画は東京では昨日でお終いです。
これを読んで見たくなった人は、東京近辺では那須塩原で2月8日までやってます。「ちょっと映画でも見に行かない」って恋人を誘って、ドライブがてらお出かけになるのはいかがでしょう。
この映画見ていい雰囲気になれるかどうかは全く保障しませんが。

ウッディ・アレン、最近ヨーロッパ舞台の恋物語が多い。
それでも恋するバルセロナ
ミッドナイト・イン・パリ
「恋のロンドン狂騒曲」
次はどうするのかと思って調べたらすでにアメリカでは公開されているようで「トゥ・ローマ・ウィズ・ラブ」だそうです。
アメリカ嫌んなったか。

今日は「ちなみに」が多いんだけど、この映画の英語タイトルは「You will meet a tall dark stranger」。何のことだかわからないと思います。占い師が関わってきて、その出鱈目な霊感がこの映画のテーマ、とだけ申し上げておきますね。

ナオミ・ワッツが出てくるんだけど、どうもなあ、と思ったら、ニコール・キッドマンで撮るつもりだったらしい。それもなんだかねえ、という映画です。

ロンドン、いいとこだよ。一度住むといいと思います。