高野山真言宗
偉そうなタイトルだが高野山には行ったことがない。
空海に関する本は多すぎて全部は読めていないが、かなり読みつくして現在のところ積読になっているのは小椋一葉の「空海はどこから来たのか」だけである。
空海はどこから来たのか---讃岐佐伯氏 僧形八幡 消された覇王
- 作者: 小椋一葉
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/03/17
- メディア: 単行本
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新・魔獣狩り13 完結編・倭王の城 下 (サイコダイバー・シリーズ25)
- 作者: 夢枕獏
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2010/10/29
- メディア: 新書
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いきなり世に出てきた天才という説、いやもともとスッゲー金持ってる家系の出という説、いろいろございます。皆さんお好きなのをどうぞ。
先週、高野山真言宗の宗務総長(首相みたいな人)の不信任案が決議されたため、議会に相当する宗会を解散した。
へー、と思った。衆議院と同じじゃん。
日本の仏教は浄土真宗にしてもさまざまな派に分裂しているので、信者数が一番が多いのはどこと言えないのが面白いのだが、大きくひっくるめると浄土真宗が一番多い。わかりやすい。
真言宗も同様で、今揉めている高野山真言宗の他にも豊山派、智山派、善通寺派、醍醐派、御室派、大覚寺派、東寺真言宗、山階派、泉湧寺派、なんかがあるそうで私にはそうなるともう何がなんだか。その他にも新興宗教に分類されているものなんかもあり、非常に乱暴に真言宗でいいんじゃない、という感じで一括りにすると全国で1000万人を超えるという計算も成り立つそうである。
これ、もちろん私が調べたわけじゃなくて、島田裕巳氏の「浄土真宗はなぜ日本で一番多いのか」にまとめてある。
- 作者: 島田裕巳
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/02/29
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その中の高野山が揉めているってのは困りましたね。
空海がいないとうどんがなかったんだよ、ってのはかなり嘘くさいが、そのくらい困るんじゃないだろうか。困んないのかしら。
しかも、その揉め事の種が資金運用って言うから、あらららら、でしょう。
30億円運用していたものの、短期商品の運用損が6億8000万円になったてんだから怒る坊さんも出てくるわな。しかし、財務部長は「全体では運用益が上回っている」と言ってますよ。
このあたりの駆け引きは国会みたいだね。しかし、さらにだ、宗務総長は「運用が思うにまかせず推移している」と答えちゃったからどんどん話はややこしくなっていく。
話は善悪の二元対決ではなさそうな気配さえあるぜ。
真言宗は護摩を焚いて鎮護国家を祈ったり、病気快癒を願ったんだから、なんかできたんじゃないの。
「株上がれ」とか「FXがうまく当たりますように」とかやってたんじゃないのかしら。
真言宗で運用がうまく行かないんだったら、私たちがうまく行くはずがない。
図らずしもこれで運用を当てにしてはならん、という空海の新たなありがたい教えが発現したのである。
そういうことで私は、その教えをありがたく受け止めるのだが、高野山はそうはいかんわな。
なんせ議会を解散しちゃったんだから。
これから国民の生活が第一だとか維新の会なんかがきっと出てくるぜ。
近々、地方選出議員の選挙が行われるらしいが、やはり札束が飛ぶんだろうか。
内規に金で票を買ってはならない、とあるかもしれないが、別にこれ国が犯罪で裁くものではないわけだから、そんなこともあるかもしれないよ。
負けたほうはどうするんだろう。
高野山から追い出されるんだろうか。
そうすると信者数が大きく減ることになるからそう簡単にはいかんね。
国政については、私はもう国賊の立場だから、高野山をウォッチしてようかなと思ったりしてみました。
こちらは山寺にヒーヒー息を切らして這い上がった時に途中で見つけたありがたきもの。
山寺は天台宗でございます。