もうひとりの息子(Le fils de l'Autre)

本日の「ごちそうさん」。
あれに砂糖が入ってなかったら、私も喜んで食べると思うんだけど、甘いのはなあ。

本題です。
たまたま公開時期が重なってしまったけど、これも赤ん坊取り違えから始まる物語です。
そして父になる」は「父親になる」ということを静かに考えさせられましたが、こちらは観ながら胃が痛くなるほど状況は複雑です。
取り違えがおきたのはイスラエルのハイファにある病院。
一方はイスラエル人夫婦、片方はパレスチナ人夫婦。
イスラエル人夫婦が育てた息子は実はパレスチナ人の血を引いており、パレスチナ人夫婦はユダヤ人の血を持つ息子を大事に育てていたということです。
息子達が18歳になるまでその事実は明らかになりません。
皮肉なことに兵役につくための検査で血液型が一致しないということから事実が判明します。

ユダヤ人とパレスチナ人は民族が違うからあり得ない、と思うかもしれませんが、人種が違うわけではありませんから区別はつきません。パレスチナ人がイスラエルに訪れていることは普通のことですから、ハイファで取り違えが起きたこともあり得ることです。

この映画は必見です。
監督はユダヤ人ではあるけれど無神論者のロレーヌ・レヴィ。フランス人でありイスラエル人ではありません。
イスラエル人、パレスチナ人が共演しています。
これ以上余計なことは書きません。

明日公開です。