ロンドン・ブルバード

この映画は絡まった筋を少し解説するより、「見に行ったほうがいいですよ」という大倉の言葉を信じていただくということで、推薦の言葉に替えさせていただいたほうがよろしいのではないかと。

そうはいってもねえ。
タイトル通り、ロンドンが舞台だよ。

いきなりどぎついコックニーアクセントの英語から始まるのでとても楽しい。
私は仕事と称して、ロンドンで7年間も無駄飯を食らわせていただいていたので、かの地が舞台の映画には甘くなるが、今回は本気で押します。この映画については以上。
東京でいつまでやっているのかわからないから、急いだほうがいい。東京以外はこれからの公開のようなので、忘れないでおいてください。

コリン・ファレルがいい。
キーラ・ナイトレイはあえて言えば脇なんだけど、相変わらず綺麗だわ。
キーラ・ナイトレイがまだヘタッピーだった頃、「BEND IT LIKE BECKHAM」(邦題:ベッカムに恋して)を見て、へただけど、この娘はすぐに花開くだろうと思っていたら、私が予想していた3倍のスピードで出世してしまった。
映画公開当時、主演だったインド系イギリス人、パーミンダ・ナーグラについて彼女が以下のように話していたことをぼんやり覚えている。「パーミンダは素晴らしい役者だけど、やはりイギリス、アメリカでは役がつきにくいかもしれない」。なかなか鋭かった。彼女はその後、これといった役がもらえなかった。「ER」のかなり終盤のエピソードから、ものすごく好みのインド系女優が登場して、こういう人とはどういうふうにすれば結婚できるんだろう、と夢想していたら、彼女がパーミンダであった。とても嬉しかったんだけど、もう結婚しちゃってた。

インドでは比較的お歳を召した女性が原色のサリーを身につけている。後ろから見ている時が幸せなことが多い。