ニューヨーク株大幅高

この手の話には大倉は興味がないと思っている方が多いかもしれないが、実は世界の株式市場、為替相場は毎日チェックしている。

文学部東洋史学科という、想像もつかないほど縁の薄いところに席を置いていたのだが、とても真面目な学生とは呼べない生活をしていたので、どの学部を卒業していようが関係ない。

大倉は寝っ転がって本を読んでいるだけだと思われては困る。基本的にそういう側面がないわけではないが、人間がどんな悪さをしているか非常に興味があるので、毎日ニュースはかなり読み込んでるんだな、これが。

テレビでのニュースはスポーツくらいしか興味がない。特に最近ニュース番組でまともなニュース解説を聞いたことがないので、馬鹿馬鹿しくなって見るのをやめてしまった。マスコミバッシングをすればいいということではないが、あまりにひどくないすか。

さて、昨日ダウ平均が200ドル以上上げた。
株式相場なんて、上げ下げの材料を探しているので、些細なことでダーと上げて、グーと下げる。
それが経済の実態を示していないということは皆様専門家の方もお分かりでしょうが、やはり上げると嬉しい人が多いようで、解説者も声が浮かれていることが多い。

かつて故小渕首相が両手に蕪を持って、「株上がれー」というパフォーマンスをして失笑を買ったが、政治家にとって株価は評価材料となるので、それなりに真面目に考えておやりになったのだろう。
今思う出すと、なんだか素直で可愛い。愛嬌のある政治家だったとおもう。

で、ダウは4年ぶりの高値、ナスダックにいたっては11年ぶりの高値である。
ちょっと驚きますね。

アメリカのどこが景気がいいのかさっぱりわからないのに株だけ上がっている。雇用統計等の指標が少しよかったのだが、ここまでグイグイ上げていくほどのことではない。
財政赤字、緊縮財政、住宅価格は未だに低迷したまま。
ギリシャ債務危機を脱したと口では声をそろえているが、おそらく関係者全員内心では、こりゃあかん、と思っているはずである。数ヶ月後にはまたヤバッってことになっているに違いない。

みんながいいと信じたい時には、バスに乗り遅れるな論で買い手が殺到する。
キャーまずいわ、という時にはシオシオになって、お金を引きあげる。

付和雷同は日本人だけの特技ではない。
株式市場を見ているといつもそう思う。

中国はもとより、東南アジアでも株取引は活発である。しかし、ネパールにも証券取引所はあるもののあれだけ何度も長く行っているのに、話題になっているのを聞いた事がない。
このおばさんも投資をしているようには見えませんね。