僕等がいた

私には二人姪がいるが、一人はバレリーナで一人は広告の仕事をしている。
その広告屋の姪が吉高由里子が大好きで、入社前会社に提出する課題に「今、一番したいこと」というお題が出た時「吉高ときゃっきゃ言いながら遊ぶこと」と書いたそうである。
彼女は吉高関連の本はすべて購入し、あろうことか写真集まで買って眺めている。

私たち世代がミュージックマガジンを眺めながら、グランドファンクのコンサートに行きたいとか、クラプトンと握手したいと夢想したのとは少し違うような気がするんだけど、まあ、私も人には言えない趣味があるかもしれないので、それぞれ自由に勝手なことを好きになっていればいいでしょう。

杏さんが「ゴチバトル」に出演しているので、昨日久しぶりにテレビをずっと見ていたら、出たな、やっぱり。吉高と生田コンビが夜の番組出ずっぱりじゃん。どんだけ出るかと思って追いかけていたらまず「ゴチ」で日テレ、フジに移り、とんねるずの「したっ」で「なのにトラン」、トキオの「5LDK」で「バカ舌格付け」。食ってばっかり。一日にこんなに食って大丈夫なんだろうか、と申しますか、あえて全部食い物企画に出さなくてもねえ。

「なのにトラン」じゃ、吉高君2作目までネタバレさせてたよ。問題ないかね。

こうまでしないと人が入らないのか、気が済まないのか、映画産業はそんなにやばいのかと不安になってしまう。告知やってなくてもいい映画たくさんあるから、「おかえり、はやぶさ」「僕等がいた」以外にも是非足を運んでくださいな。

で、「僕等がいた」はこのオッサンもドキドキした。
試写に行くまでコミックで1000万部以上売れていたとは全く知らなかったので、もしかしたら場違いか、と不安になったが、横から私と同じ歳のJ-WAVEの部長さんが声をかけてくださったので少し落ち着いた。

もう、あらかたの話はCMや告知でご存知だと思うので、ここでは省かせていただくが、妹の別マ、りぼんを横取りして読んでいたので、少女マンガ的恋の話には私かなり理解がある。
さすがにこの映画の原作マンガまでは読んでいないが、いいもんだよ。若い人たちの恋ってのは。

まっすぐで胸が痛くなって。違うな。私の場合は胸が痛くなると心筋梗塞だ。キューンとする、が正しい。

チラシによれば吉高の演じている高橋は「おっちょこちょいで、ちょっと天然なごく普通の恋をする女子」だそうだ。今初めて読んで、心の底から恥ずかしくなったが、そう書いてあるからそういうことにしときましょう。しかし、もう少し複雑だろう。今どき「チッチとサリー」じゃないんだから、色々悩んでると思うよ。吉高は。じゃなくて高橋は。

何であれ、ここに書くくらいだから、私が気に入ったことは否定できんな。
いい年こいてバカじゃねえか、と思う方は思ってください。

ただ、ひとつだけ苦言を呈させていただくが、高校生でキスしちゃいかん。
それは田舎の高校じゃありえん、と信じているのは私だけだろうか。
くだらん文化祭のお化け屋敷で手をつなぐのが精一杯だった私がきつくお灸をすえるからな。

カンボジアの若者たちは、ほら、バレーボールを介していちゃついてるだろう。よくわかんないか。
でもこれで充分。