著名芸能人の占い師

占い師が洗脳しただの、家賃が未払いだの、退去しただの、占い師の親族が「なーんにもわかんない」と延々インタビューに答えただの、今テレビでは大変なことになっている。

芸能人の方がお気の毒な状況にいらっしゃるのであれば、確かにお気の毒だなあと思うが、このニュース本当に必要ですか。

世の中、振り込め詐欺で大変な目に遭われている方や、わけのわからん高価な値が付けられている壺を買わされて、血の涙を流されている方もいる。
言うに及ばず、震災、原発事故で大きな心の傷を負われたままの方もいる。

外国メディアでは昨日はフランス、トゥールーズでの連続殺人事件がトップニュースで報道されていた。

先日「何故日本ではほとんど外国のニュースを扱わないのか」と真顔で中国から来られた方に質問された。もちろん自国の抱える問題については充分理解されている頭脳明晰な方であるが、それでも中国のニュース番組では少なくとも半分は海外ニュースを扱っているそうな。

アメリカにいた時には毎日配達されるワシントンポストを開き、どこかに日本に記事はないかしらと、まずざっとめくってみたものだが、まずそんな記事はなくて、日本じゃトップニュースだろうと思うものがあっても、５０ワードくらいの囲みに収まっていたりした。どんだけアメリカ人は日本に関心ないか思い知らされた。

「アメリカ人は外国に興味がない」というのが通説になっていて、確かにそういう側面は日々感じるのだが、外信の扱いについて、少なくとも新聞は丁寧だった。いわゆる高級紙だけではあるが。

日本で外国のニュースを細かくチェックしていくのは至難の業である。出てないんだもん。あれだけ多くの週刊誌がぐんぐん部数を減らしているとはいえ、数え切れないくらいまだ出版されているんだから、どうにかならんもんかと思ってもどうにもならん。

ネットに頼るしかない。

外国のことより日々の生活、そう、その通りなんだけど、必ず世界は太かったり細かったりするが何らかのパイプでつながっている。

「イラク？関係ない」じゃない。子供ブッシュがイラク戦争を大量破壊兵器があると攻撃した時、真っ先に支持表明を出したのは日本の小泉首相。自衛隊も行きました、頑張りましたと報道してたじゃない。そのイラクで爆破テロが一向に収まらない。これほっといていいんですか。つながってんじゃん。

「アフマディネジャド？誰？」じゃない。イランの大統領。核兵器開発の「疑いがある」って言って、「やるときはやるよ」とアメリカでは民主党も共和党も腕まくりしてんじゃん。昨日のニュースでクリントン国務長官が「日本もヨーロッパもイランからの輸入削減したから、経済制裁しないであげる」って褒めてもらってたよ。俺は全然嬉しくないけど、嬉しい人もいるはずだよ。つながってます。

スーダンでまた内戦が始まろうとしている。日本は危なくない南スーダンの南の方で活動しているから関係ない？あるんじゃないの？

ブータンは幸せの国？本気で言ってんの？ブータン難民って検索してみてはいかがか。

朝からAKB、占い師の話、おいしいもの見つけた話で本日も朝の「ニュース番組」は満載である。
「偏らない報道姿勢」で爆走中。

今日も日本は元気らしいぞ。

私は今日はなんだか朝からネガティブな気分。

こういうときは蘭の花の写真を見る。癒されなくてもいいんだけど、癒されるわ。