わが母の記

この映画は日本映画の歴史に残る。
文句の付けようがない。

いい役者をそろえているからだけでは、いい映画は作れない。
すべてにおいて私の期待を超え、画面からひと時も目をそらすことができなかった。
豪華キャストが揃った時はどこかちぐはぐな印象を受けることがあるが、監督の技量なのか、樹木希林の押さえで他の役者がうまく動けているのか。

50代以上の客が多いということで、私はまさにど真ん中なのだが、是非若い方にも見てもらいたい。
映画があまりにも素晴らしいといつも感想を書けなくなってしまう。

映画館に足を運んでください。完璧な状態で見てもらいたい。

一本の映画で目の前が晴れる。これだけでひと月は持つくらい満たされた。

もう一本はここに書くのはいかがかと思うが、史上最大の赤字を記録しつつある「ジョン・カーター」。勝手にやってろ、というところ。これでも押さえてます。Curiosity killed the cat.