ベッドで寝ない

寝坊しちゃったよ。

というのは嘘で、ちょうどいい睡眠時間であった。
何であんなに飲んじゃったんだろうか、世の中には程よいところで切り上げられる人と、一旦酔っ払うと際限なく飲み続けるバカの2種類の人間がいる。本当は全く飲まない人もいるので、3種類なんだけど、2種類のほうが面白い。

私は誰もが認めるバカである。
もうこの辺にしようかな、と思う時に、「もう一杯だけ」というバカが一人いると、それで堤防が決壊してしまう。あとはそのまま飲み続ける。楽しくなって、酒がいくらでも入っちゃうんだから不思議なもんである。私の周りにはそんなバカが数人いるが、どちらかというと女性が多い。

私くらいの歳になると、男は翌日の仕事のことや、ゴルフのことで頭が一杯になり、「じゃ、今日はこのくらいで」と一軒目で帰っていってしまう。私も仕方なくお付き合いして帰るのだが、あれは淋しい。若い頃は一緒に無茶したじゃないか。家に帰らず、屋台のおでん屋からそのまま会社に行ったことだってあるじゃないか。途中で歯ブラシと歯磨き粉買ってさ。
その日は仕事にならなかったけど。

また無茶しようぜ。
病気になるぜ。
俺は昨日の血液検査で中性脂肪値がいいとこまで下がってたから、調子こいてるぜ。

かつての部下の女性たちは2人を除いて切りが無い。果てしない。
一度このブログに転げまわって笑っている2人の女性の写真を載せたことがあるが、あの2人は超弩級のバカである。上記のコンテクストで「バカ」を使っているので怒らないように。
仕事ではお2人とも大変優秀です。
この私が「もう眠いから帰りたい」と口にしてしまうくらい、大バカである。怒らないように。

さて昨日は三水会で「大倉さんの写真はいいねえ」と誉められて、いい気になった私は店でさんざん飲んだ後、別の店でウォッカをしこたまいただいてしまった。ソーダ割りにするといくらでも入るね、久しぶりに飲んで、そう思った。全然酔っ払わないじゃん、と飲んでいるときは思うんだぜ。
私は本当は酔っ払っていても顔に出ない。赤くならない。黒いまま。だから、みんな大倉は大丈夫だと思うようである。

そんなわけで何時に店を出たか思い出せない。

はらっ!今思い出したけど、店を出たあとフラフラとザボンへ向かった記憶が。六本木の鹿児島ラーメン屋で30年くらい深夜にお世話になっている。ラーメン頼んだ記憶が。思いっきりニンニクぶち込んだ記憶が。がつがつ食ってスープを飲み干した記憶が。
そうか、それでさっき、どーもニンニク臭かったわけだぜ。
このあたり、本当は覚えていたと思っている人いるでしょ。残念でした。マジに今思い出した。
もしかしたらまだ酔っ払ってる?

自宅に帰った記憶はある、PCをチェックした記憶もある。
問題はそこからで、目が覚めたらすっかり夕方だった、と思った。
デスクでPCいじりながら寝てしまったようである。
今日やっつけなきゃいけない仕事があるからである。
どんだけやる気あるん?

時計を見たら5時だった。
妻がトイレに起きてきたので「今、夕方?朝?」と聞いてみたら、心から軽蔑しているという声で「朝」とだけ答えてくれた。
外は綺麗に晴れた夕焼け、ではなかったのであった。
綺麗な朝焼けを眺めていたのである。
これは皆さんいけません。
酔っ払って帰ってもちゃんとベッドで寝ましょう。
体が固まって頭にも血が回らないんで、今日のようなブログになってしまう。
バカだと思われてしまう。

少し反省しているぜ。

今日は本当はカンヌのことを書くつもりでした。映画祭やってるんで。無理なのでこんなことになりました。せめて写真だけ。カンヌのつまらんプライベートビーチを越して、右に曲がる路地を行くと上り坂になっていて、両側に小さなレストランが並んでおり、道をさらに進むと、住宅街に出る。コートダジュールの日差しは強いので、陰になるように路地は狭く作られている。常に日陰になるからです。
最後ちょっといい話でしょ。