ジャニーズな甥

数ヶ月前、妹の長男に久しぶりに会った。

普段の生活は知らないのだが、昔から彼は親戚を前にすると寡黙な少年となる。
叔父として親は絶対言えない無責任なことを言ってやろうと、隙を狙うのだが、なかなかその隙を見せない奴で、そうなるとどうしても笑いを取りにいきたくなる、という意味のないことをするのが好きで生きている私としては、挫折を繰り返し、しょんぼりするのであった。

数年前会ったときは確か高校生で、なんだか放っておけない可愛さのある男の子だった。
「お前、メチャクチャハンサムやん」
「・・・」
「もてるやろう」
「・・・」
という調子で、心を開いてくれないのが淋しかった。

で、今回会ったら、これはもう冗談ではなく、驚愕した。
ジャニーズがいる。

思わず「お前、ジャニーズじゃん!」と面と向かって言ってしまった。
薄笑いを浮かべたかもしれないが、なんせ表情を隠すのでそれもスーッと消え「いえ」とか言うもんだから、ますますジャニーズ振りが強調されてしまう。

ジャニーズといっても山のように男の子が飛んだりはねたりしているし、よーく見るとみんな違う顔をしているから、「ジャニーズがいる」という言い方は正しくないとお思いであろうが、見ればわかる。
ジャニーズ、としか表現のしようがないくらいジャニーズなのである。

せめて誰に少し似ているかくらいお伝えしたいのだが、そもそも数えるくらいしかジャニーズの皆さんの顔を知らないので、あいつとあいつとあいつの顔を足して3で割ってという感じの気の効いたことが言えない。あー、フラストレーションがたまる。

どんな顔で生まれてきて、どのように変化していくかは本人の責任じゃないから、仕方ないのだが、そんないい加減な言われ方はしたくないだろう。一番いいのはこうなったらジャニーズ入りすることである。そしたら「ジャニーズじゃん」と言われても「そうですよ」と答えられるもんね。

そうだよ。今度、妹にジャニーズに入れるよう話をしてみよう。

写真を載せたいのだが、完全にプライバシーの侵害なのでやめとこう。甥に訴えられるんじゃ情けない。
その他付随情報も書けないな。
嘘書いてると思われてもやむなしだが、命をかけてもいい。ジャニーズそっくり。
私が「ジャニーズ、ジャニーズ」と大騒ぎしていた時、彼の姉が「また言われてる」と言ってたんだから本当にホント。

ジャニーズだと思う大学生を見かけたら「大倉の甥?」って聞いてみてください。
聞かれたら観念して「はい」と答えて欲しい。
絶対納得するから。

スッゲーもてるんだろうな。いいな。

何を書くか困った時用に取っておいたネタである。
本当のことなんで、今日のところは勘弁してください。

このおじさんは、ネパール、カトマンズのダルバールスクェアで観光客を相手に写真を撮らせて喜捨をさせるサドゥ。ネパールの若い男の子にもすごく可愛いのがいる。この方も多分ジャニーズだったと思う。