不思議なことばかり

まず一番つまらんことから。
昨日とにかく「いいね!」押してくれと、押し売りよりもたちの悪いお願いをしたところ、まあほぼ予想通りの結果でした。それはそれでよし。しかし、どんな人が読んでくださっているのかますますわからなくなってきた。スリルがあるぜ。

さて、毎日一体これは何が起こっているのかさっぱりわからないということが多すぎて、とてもここでは書ききれないと、様子を見ていたが、息苦しくなるほど腹が立ったり、全身の力が抜けたりすることが増えてきた。デトックスさせて。

ここで一人でデトックスしても意味がないのだが、どうにかしなきゃ体が持たん。

大飯原発再稼動はどれだけデモの規模が大きくなっても、何も官邸の外で起きていないかのように黙殺されて、本日再稼動。70年安保の時は規模も騒擾も比較にならないくらい大きかったが、結局止められなかったことで、挫折感が蔓延してしまい、安保反対の闘士たちも体制に入ったり、自民党の議員になったり、「対米従属しか他に手がないでしょう」と堂々と論陣を張る始末。
今回のことは別に条約がどうのこうのの話じゃないんだから、終わらないと思うよ。

私は脱原発でしか日本はありえないだろうし、日本が世界の脱原発の流れを引っ張ることができるような技術をもって、突き進んで欲しいと思っているが、今すべての原発を止められるかということに関しては、疑問である。

大飯については活断層が直下にあるなしの問題、免震棟がないこと等々でとても動かせる状態にはないと考えるし、そもそも「暫定的稼動」という言葉の意味がわからない。野田君はこのまんまだよーん、って調子のようで、相変わらず何を説明しているのかわからない。国民の生活を守るために「暫定的に安全とみなす」大飯原発を動かすって、論理に破綻がない?いや、破綻している。

福島4号機プールの冷却装置が停止したが、少しずつしか温度は上がんないので大丈夫と言っているが、そもそも4号機どうすんの?保安院は「傾いているようには見えない」って言って、海外メディアから「あれは何かの冗談か」と不思議がられているよ。あのグラグラの冷却槽から燃料棒を抜き取るんだっけ、その作業が簡単じゃないことはなんとなくわかっていたけど、先日、ある記事を読んで、それは不可能じゃないの?ってほど大変なことだということがわかった。

大飯原発反対でいいんだけど、このところ福島原発の現状があまり出てこなくなってしまったような気がしてならない。行程表通りに進んでる?って聞けば、進んでますって答えるに決まってるんだろうけど、とてもそうは思えない。

お願いですから、どれだけ大変なことなんだか教えてくださいって誰かに本当にお願いしようと思ったら、国の原子力総合防災訓練では「最悪のケースの想定は避ける」ということにしたらしいじゃん。メルトダウンは想定しないってことになってるんじゃん。いや、なったじゃん。最悪のケースを想定しないって福島原発の事故と同じことですか?
「地域住民の不安を増長する」って、想定しないほうがはるかに不安だろう。
放送では使ってはいけないことになっているが、ここでは大丈夫。狂っている。
原子力何とか、という団体や委員会がたくさんあって誰が何するんだっかわからなくなってきたが、これを決めた原子力安全基盤機構って何者なの?保安院を実務面で支援し保安院の指示で計画案を作成したらしいけど、この説明もわからない。どっちが主体なんでしょうか。
こうして、またしても責任はスポンジのようなモノに吸い込まれていくのだった。

すぐにすべての原発を止めることができるのか、という疑問を提示するつもりだったんだけど、福島の総括もいい加減、安全面の担保もできていない状態では、やはり動かしちゃいかんのじゃないの、としか言えなくなってしまう。このあたり、経団連の皆様いかがお答えになりますかね。国に任せとけばいいんだじゃなくて、しっかりお答えになっていただきたい。やれというなら責任もとってくれよ。

で、「責任」という言葉だけど、野田君が「責任」を持って私が決定します、と国会で答弁したそうじゃない。どう責任をとるのか、と思ったら決断を下すことが「責任」だというようなことを言ったそうだね。責任を取るって普通「坊主にします」とか「辞めます」なんだけど、今回のはそんなことじゃないよ。

政治家諸君、経済界重鎮諸君、「動かせ」というからにはその責任は負うことにしようじゃないか。
動かすのに反対の諸君は、「動かさない」責任を取る意思を示そうじゃないか。暑くても我慢するとか、経済停滞しても文句言わないようにするとか。代替エネルギーの具体案を出すとか。
俺は貧乏に慣れてるから大丈夫。
反対するには覚悟も必要だ。

例えがよろしくないのは承知の上だが、私は原発で電気がまかなえていることにさえ、意識が希薄だった。強く反省している。だから、原発止めた、よかっただけではすまないと思っている。
何もなく過ごしていた時と同じことにはならないことをちゃんと考えておこう。
原発なしでも電気は絶対まかなえるという主張をされている方がいることも承知しているが、しっかりした数字を検証できるようにしよう。代替エネルギーでいつどのタイミングでまかなえるようになるのか、考えよう。今高いからダメだ、というくだらないことを言うのはよそう。現在目の当たりにしている、コンピューター、液晶テレビの値崩れをよく検証してみよう。需要があれば価格も下がる。技術は飛躍的に進む。

ドイツが原発からの脱却を福島事故後に決めたが、2022年にすべて原発閉鎖の予定である。
でも、すぐに全原発停止には至っていない。フランスから電気を買っているという事情もあるが、現実とのバランスをよく見ている。
しかし、ドイツでさえ日本の今の現状を見れば「すぐ全部止めたほうがいい」と言いそうである。

あと、シリアとか、エジプトとか、くだらん政局の話とか、オスプレイ配備のことだとか、河村市長が維新と統一候補を立てると言っているとか、不思議な話満載にしたかったのだが、むりだ、時間切れ。
またにします。

ネパールは原発持ってないんだけど、ここも政治的にはよくわからないことになっている。