梅ちゃん先生

梅ちゃん先生」という連続ドラマが今週終わってしまう。

普段テレビドラマを見る習慣がない。
かったるくて仕方がない。
見なくて私の仕事に支障が出るということもない。
人生に絶望してしまうということもない。
そんなわけで杏さん出演のドラマ以外は見ていない。
見ていないと困ることは、たまたまバラエティがついている時に「これ誰?」といちいち聞いて娘からうっとうしがられることくらいである。それは実は大問題なんだけど。
ま、それはこちらで解決するとして。

朝の連続テレビ小説というものは40年くらい見たことないんじゃなかろうか、あの全世界でみんなを泣かしちゃった「おしん」でさえ見たことなくて、時々アジアの国で「『おしん』大好き!」日本人なら見てて当然だろ、と声をかけられ知ったふりをするのに苦労するくらいだもん。

記憶に鮮明なのは「おはなはん」だな。
調べてみたら「おはなはん」以外見たことがなかった。
私が小学3年生の時にやっていた、と思う。
何故そんなことまで覚えているのか。
小学校3年生の時の担任は西村花子先生だった。先生は「おはなはん」が大好きで、朝見逃した日に教室にあったテレビで、「『おはなはん』見ようか」と我々に提案してきたのである。テレビは白黒だったが、まさか学校でドラマが見れるなんて思っていなかったので、田舎の単細胞のガキ共は大喜びして、歌なんか歌いながら花子先生と楽しく鑑賞しましたよ。
ただ、先生はその後少し反省したようで二度と見せてくれなかった。
何かありましたか?校長先生に怒られた?

なんせ平均視聴率45%超えていたバケモノだったから、花子先生が夢中になっていたとしても責められないんだけど。
私は今でも倍賞千恵子が歌った「おはなはん」のテーマソング歌えるよ。「いーつでもー、あーかるくー」と思い込んでいたが、やはりこれだけ時間がたつと思い違いもあるな。
ドラマのテーマはインストでレコードになったとき倍賞千恵子が歌詞つけて歌っていたらしい。
しかし、私が覚えているくらいだから、ヒットしたはずである。
倍賞千恵子はカラオケで「さよならはダンスの後に」を必ず歌います。ガキなのに切ない歌だなあ、と感じ入っていた。意味わかってねーだろ。

そんなわけで、「おはなはん」を見たきり。その他のものは一切知らない。
死ぬまで見るようなことはないと思っていたんだけどね。
オリンピックだ。
毎日朝方まで競技見てるほど私も暇ではないので、朝になって某局でまとめてチェックということが多かった。そしたら「梅ちゃん先生」が横入りしてくる。
「なんなのこれは、もー」と最初は不愉快だったんだけど、堀北さんは「野ブタ。をプロデュース」の時から一方的にテレビを通じて親しくさせていただいているので、久々の再会。
大仰な演技がないのが好きだよ。
という感じで、ボーっと見ていたらオリンピックが終わっても癖になっちゃった。

色々なことがドラマの中では展開するのだが、何も起きていないかのような平坦な進行なのでドラマを見終わっても、腹が立つことはないし、悲しくもならない。嬉しくて何も手につかないなんてことはもっとない。すぐに仕事に戻れるのでありがたい。

イラッとするのは冒頭のテーマソングだな。
あんなややこしいシンコペーション入れて、複雑なメロディー、ハーモニーを歌わせるなよ。スマップに。
あれが鳴っている間、何をしてればいいのか困るんだよ。
本編の時間も食ってるし。

オリンピックが始まって少ししてからのお付き合いだから、わずか2ヶ月程度なんだけどすっかり体のリズムに組み込まれちゃって、8時から8時15分まではテレビの前だ。これまではいつやってるかも知らなかったんだけど。

その「梅ちゃん先生」が今週をもって終わるというじゃないですか。
参ったなあ。あと4日しかないよ。まだ、揉めてることが結構あるんだけど。
どうしましょうか。
どうしましょうかでもないよ。
もう見ません、ということだけなんだけど。

しかしなあ。どうなの。一生やってるわけにはいかないの。

この道を歩いて花子先生と「おはなはん」を見た生野(いくの)小学校に通いました。