WARMTH OF THE SUN

リゾートの名前じゃなくて、エサレン・マッサージを施術してくれる場所の名前。
私の姪が最近始めました。

まだ、このブログにはアーユルヴェーダの話しか書いていないが、私の体は動かすとそこが固まる仕組みになっているので、世界中で究極のマッサージを探し続けている。

7年間、渋谷の並木橋に会社があったのだが、渋谷駅から会社まで歩いて15分ほどある。
その間にマッサージのお店がどのくらいあっただろう。どのお店からも会員カードをもらっていたが、全部捨ててしまったので思い出せないが、6、7軒はあったのではなかろうか。
寝不足、酒の飲み過ぎで疲れ果てた体をほぐしてもらいによく行っていたが、これが困ったことに全然痒いところに手を伸ばしてくれない。どの店もそうで「どうしてそこをギュッとやんないかな」「体撫ぜてるだけじゃマッサージとは呼ばないんじゃねーの」「顔を入れる穴が開いてないじゃん、全然息できないんだけど」と結局あれだけ通ったのに、満足できたことは一度もなかった。

あのー、施術する方にはきっちり研修を受けていただいて、テストなんかもした上で表舞台に出していただけないでしょうか。どれだけのお金をつぎ込んだだろうか。返してくれとはいわないが、一杯奢ってほしい。

姪のエサレンという聞きなれないマッサージの名前はカリフォルニアにあるエサレン研究所から来ている。姪の話したことを私なりにまとめてみると、ここは特にマッサージの研究をしている場所ではなく、ピッピームーブメントの流れを汲み、それにユング派から派生していった東洋思想に強い影響を受けたトランスパーソナル心理学が重なり合い、自然な成り行きでできたコミュニティセンターだと思ってもらえれば良さそうである。

何しろ場所がいい。
サンフランシスコから南へ車で2時間くらい下った海沿いにあるそうで、波の音が常に聞こえているそうでございます。温泉まで湧いてるんだって。そのあたりは私もロケハンで走り回ったことがあるので想像がつく。
哲学者、文学者、心理療法家、身体技法研究家、アーティストなんかがわんさか集まってきたらしい。これも想像つくな。一時私もユング、トランスパーソナルにはまったことがあって、大体のことは理解したんだけど、トランスパーソナルはオカルティックなものと結びつきやすく、おかしな人も混じってきたので、あまり近づかないようにしていた。
姪がそんなことになっていようとは。というようなタイプでは全然なく、いたって普通のお嬢さんなのだが、よくまあ、半年も勉強したもんだ。

そこではマッサージだけではなく、常に様々なワークショップが開かれていて、姪はそこにあわせて半年滞在し、研究所で行われている、一通りのことは勉強したそうだ。
マッサージ、心理学、ヨガ、ダンス、アート等々だそうですよ。
若い頃からそんなことをずっと続けていたんで、そのままスッと入っていけたんだろう。
なにやらたくさん資格を持っているみたいなので、それは下のアドレスでご確認ください。

http://www.warmth-of-the-sun.com/

さて、また別の日に追ってご案内いたしますが、私は今年の春、ラオス、インドを旅したものを素材に重量級のホームページを作ったり、ラジオで特番をやったりしていたのだけど、最後に写真展をやることになり、それでしばらく落ち着かない日々だったのが、入稿が終わり一息ついたのでそのマッサージを試しに行くことにした。

都立大学の駅前の小さな部屋で一人、人の体をほぐしているらしい。
渋谷のマッサージ屋さんのようにベッドをたくさん置いてやっているわけではなく、一人しか相手にできないので、こちらも落ち着いて横になれる。
何しろパンツも脱がすんだからおじさんはびっくりしちゃったよ。
他の人がいたら、絶対脱がねえもん。
しかし、そこはプロで、でかいバスタオルでうまいこと隠しながら、進行してくれる。
パンツを脱がすのはオイルマッサージなので全身を大きな流れでほぐしていくんだけど、裸でないとパンツで突っかかってしまい、その流れが止まってしまうのだそうです。なるほど。

最初に話をしっかり聞いていたので、施術中は黙ってお任せしていたが、ホウホウ、なるへそ、と心の中でうなづきながら気持ちよく全てをお任せしていたら、あららもう終わっちゃったの、という時間を忘れさせてくれる見事なテクニックだった。

「今のでどのくらいの時間だったの」
「80分くらいかな」
「すごく、気持ちよかったよ」
「おじさん、始めてから5分したらイビキかきはじめてたよ」
「え、ずっと意識あったんだけど」
本当は時々自分のイビキで目が覚めて、瞬間瞬間で落ちていたことはあったんだけど。
「時々、イビキが消えるんで無呼吸症候群かと思ったんだけど」
「寝てないって」
という不思議な会話が交わされた。

実際、こう押されている、ここの痛いところは無理して指入れないんだな、と意識をしていた、はず。姪の言うことが本当なら、私は寝ながら覚醒していたことになる。

姪がこことこことここはすごく張っていたんで一度には無理だから、今日は痛くする寸前で止めておいたと言う。指摘されていたところは自分でもよくわかっていて、自分でもよく足のくるぶしでギューギュー押しているところだった。
治すといっても、闇雲に押せばいいというわけではないことはよくわかっている。一時的に体が軽くなった気がしてもすぐに同じ状態に戻ってしまう。
とにかくまずはストレスを取り除いて体をリラックスさせることが大事だから、寸止め作戦で行ったらしい。寝ちゃったし。だそうである。

このマッサージは効く。いきなり「治った」じゃなくて、心と体がリラックスする。
しかしな、私のような生活には忙しくてもストレスは生まれないと思っていたんだが、そんなことはないのだ。生きていくことはストレスフルなことなんですよ。
それを時々ここに来て、癒してもらうのよ。

ここは男性は紹介でしか入れません。そりゃそうだろ。
紹介して欲しい人はご連絡ください。こいつはダメだという人は紹介できませんから悪しからず。
女性は紹介なしでも大丈夫ですよ。

こんなところ。

でこれが姪。