二日酔いの楽しみ方

あー、久しぶりの二日酔い。
私はいったんお酒が入ると会合だけですまなくなり、ついフラフラ一人でもさまよい始める。
きっと淋しい人間なんだ。
この淋しさをどう紛らわせよう。
酒だ。酒持って来い、だ。
私は小説書かないけど、無頼派だ。

昨日は西麻布でフラフラしちゃったよ。
フラフラといっても知っている店は一軒しかない。
この店は常に鍵がかけてある。
隠しボタンを押さないと入れてくれない。
ふふ、おかしな店を想像するでしょ。
恐ろしいほど、おかしくない。
ただ、一人でやっているヘベレケ女性が客と同じだけ飲む。
だから客が何人もいると、すぐに酔っ払う。

お会計の時によく計算を間違える。
翌日「いただきすぎていました。次回来たときに精算しますね」とメールを送りつけてくる。
「えーじゃあ、また次回があるんじゃん」と行かなきゃいけなくなる。
よく他の客にもやっているようで、なかなかの知恵者、と思いたくなるが、どうも本気で間違えているらしい。
そんなことだから、一体いくらが正規の値段なのかさっぱりわからない。

えー、まだ二日酔い。
二日酔いでいいのは、その晩はお酒を飲まないところ。
酒が抜ける。休肝日にして肝臓をいたわってあげられる。

「なーんにもしたくないから、なーんにもしないどこ」と決断できるところもいい。
普段からあまり出かけないので変化がないように見えるらしいが、心の葛藤がなくなるのよ。
だらだらして、ビデオを見るか、本を読むか、そのまま寝ちゃうか、でかまわんという大胆な決断。
一般の方はあれじゃないの、どこかに行かなきゃとか思っちゃうんじゃないの?
二日酔いの時はゴロゴロダラダラするのが一番だよ。

頭が働かないってのは、悪いことではない。
人間考えると、戦争おっぱじめたりするから、おとなしく本でも読んでなさい。
軽い病気とちょっと似ている。
寝るのが一番。早目のパブロン

そんなわけで、本日訪れてくださいました方、大変失礼いたしました。

今日はこういうところに行かなきゃ、とも思わなくなっている。