砂漠でサーモン・フィッシング

強く思い続ければ必ず望みはかなう、なんて思っちゃいないが、かなっちゃったときは泣いちゃうかも。
私が思い続けていたのは「絶対会社辞めてやる」だったんだけど、15年前に辞めたら、特にこれといった感動もなかったな。何も成し遂げてないからだ。あ〜あ。

タイトルは本日公開の映画。
日経では星3つ(最高が5つ)だったんで私の評価と食い違っていたが(実は不思議と日経の金曜夕刊の映画評は私のお勧めと普段は一致する)、私は星4つあげちゃう。
「え〜、もうそんな無茶言わんでくれよ〜」と情けない学者がユアン・マクレガーで恐ろしいくらいはまっている。釣好きのイエメンの名君が砂漠で鮭釣りをしたいんで、何とかしてくれという一見にも二見にも馬鹿馬鹿しい話なのだが、うまいこと作ってある。
おじさんホロリときちゃったよ。

イエメンについてはあまり報道されることがないが、結構もめています。
砂漠で鮭釣りはできるようになったかな、と心を痛めていたがこの話はフィクションなので心配は無用です。安心して見てください。

この映画が面白いのは「スラムドッグ・ミリオネア」の脚本家と「ギルバート・グレイプ」の監督が組んだからだ、とチラシに書いてあるが、監督はともかく、私は「スラムドッグ・ミリオネア」は全く評価してないので、他に理由があるはずだと調べてみたら、ほら、ちゃんと原作があるんだよ。
試写を見た後にすぐ買っちゃったよ。ポール・トーディが書いた「SALMON FISHING IN THE YEMEN」がそれだ。日本語のタイトルは「イエメンで鮭釣りを」。

イエメンで鮭釣りを (エクス・リブリス)

イエメンで鮭釣りを (エクス・リブリス)

実は他の本を読むのに忙しくて、まだ手をつけていないのだが、構成が日記だったり、メールだったり、手紙だったり、事情聴取書だったりで、これはもう面白くないわけがない。私くらい本読んでるとページをパラパラめくっただけで、面白いかつまんないかわかる、と思い込んでいる。時々間違う。

好感が持てるのはポール・トーディが61歳で書いたこの本が処女作だということである。
ほら目の前が明るくなってきた。
もう、ブログが精一杯、小説なんて無理無理と諦めていたんだが、年齢じゃないんだよ。

現在、来年はブログはほどほどにして、小説に打ち込むのか、どうする、という精神状態である。
思い続けるだけじゃ、いつの間にか小説ができてました、とうことは100%ないので、必死になんなきゃダメだ。

ブログ読んでくださっている皆さん、いかがでしょうか。
どっちでもいいよ、とか言わんでくれよ。
淋しいからブログはやめないで、とかにしてよ。
12月の金曜、昨日は読んでくれた方が極端に減っていた。
そりゃ、この時期だから仕方ないんでしょうよ。
だけどなー、と考え込む昨今である。

この豊穣のメコン河では名前がわからない魚が大量に取れる。
鮭は見たことがないけど。