年賀状 

年賀状嫌いの仕事仲間がいて、どうしていいのかわからない、あんなものこの世の中からなくなって欲しい、と毎年この時期になると意味もなく電話してきて年賀状の悪口をさんざん叫んでいく話を書きました。あれほどの年賀状嫌いはそいつだけだと思っていたらちょくちょく検索サイトから「年賀状 嫌い」で上がってきた私のブログのその日のページを読んでいる人がかなりの数いることがわかりましたので、ここに発表いたします。年賀状が嫌いな人はとても多い。

かくいう私も一時期年賀状を全く出していなかったことがあるのでわかるんだけど、確かにめんどくさい。この時期はどこのラジオ局でも年賀状の話が多くなってきて、「忙しくてなかなかね」「まだなんですー」「もう限界です」「もうやめましょう」「意味ないね」「誰が作るか」「ふざけんな」とDJやパーソナリティが絶叫していたりしますね。

私も杏さんと話をするよ。
「年賀状楽しいね」
「今年はどうすんの」
「内緒です」
と二人とも超余裕かましている。

杏さんは万全の体制を組んでいるので、寅年には杏さんが寅さんの格好でがっちりした写真つきのものを送ってきてくれたりして、さすが、と感心する。私は私自身の写真を使うことはありません。杏さんの写真を喜ぶ人はたくさんいることは知っているけど、こんな禿げたオッサンの写真を見ても誰も喜ばないことも知っているからでございます。

ですから私が撮った写真を使います。
相変わらずスナップですが、チョイチョイと文章をつけると、ま、こんなものかしらというものが出来上がる。一昨日1時間くらいで写真を選んで、文章をつけて昨日デザイナーに渡しましたからもう大丈夫。最近は印刷代が異常と思えるくらい安くなっていて、ごめんなさい、という値段でちゃんとしたものが作れます。印刷代のほかに切手を貼らないといけないんで、自筆よりもお金が掛かりますが、簡単に言うと楽しいんですよ。年に一回くらいは「私はこんな感じで生きております」っていうのも悪くないんじゃなかろうか。

まあ、私の場合、毎日ブログを書いているんだから、今更「こんな感じで生きていますよ」とお知らせしても、「知ってるよ」という方も多いんだけど、お願いしても読まない人が95%くらいいるからな。ちゃんと生きていることくらいは伝えておきたいじゃん。

年賀状嫌いの方は携帯に年が明けるなり「明けましておめでとうございます」と送ってきたり、BCCメールで絵文字一杯の年賀メールをドーンと送信したりしているけど、まあ、普段のコミュニケーションのあり方を考えれば、お金も必要ないし、合理的と判断することも出来ますわな。
でもなあ、私のように紙にこだわってしまう人間にはどうしてもそれができない。自分の手でなにかをしないと、自分の身体が納得しない。印刷したものを送っといて何言ってんだ、という指摘はまったく正しくて、返す言葉もないんだけど、宛名と私の名前だけは自筆にしている。1日半くらいかかる。軟弱なんで腱鞘炎一歩手前の状態になる。それはあんただけがそうすりゃいいじゃん、でかまわないんだけど、勝手なことを言わせてもらうと少し淋しい。

綺麗な字も下手な字もどちらも楽しいです。

もちろん年賀メールも歓迎でございます。
今年あたりはFBに「皆さん、明けましておめでとうございます」と書き込んで済ます人もいるかもしれないね。それはそれで。

作るつもりの人は急いだほうがいいタイミングでございますよ。

これは丑年に使う写真を選んでいて最後の2枚に残り、結局採用しなかった写真。