仕事納め

昨日、某放送局に行ったら営業の皆さんが、夕方から酒飲んですっかり酔っ払ってらっしゃる。
客までぞろぞろやって来て、ウイ〜て感じ。あれはあれだね、仕事をしているほうからするとおかしなことになっとる、としか見えないよ。
しかし、昨日は27日だ。
酒を飲んでいいのは、仕事納めの日じゃねーの、と聞いてみたらまさに仕事納めだと申される。
27日で納めちゃっていいのかね。私が勤勉な勤め人だったことは29日が仕事納めだったぜ。どうなってんの。

すると、こういう理屈だそうだ。
別の似たような会社は28日を仕事納めにして、1月7日から仕事を始めることにしているから、いいんだそうな。それじゃ、9連休じゃん。ふざけてますね。調子こいてる気がするんだけど。

それではいかん、と思ったらしい。
暮れも新年もなく、毎朝3時に起きて6時から3時間の生放送を1年続けたことのある私は怒ったね。君たちは休みでいいねえ。こちらはカレンダーどおり月曜から金曜までは何があっても放送はあったのよ、と一言申し上げたくなったが、昨日お邪魔した会社はだから昨日で終わりにして、4日から仕事は始めるんだ、と胸を張っていた。7連休。
う〜ん。
日本人働かないね。

昔は29日終わりの4日出社だったの。
それでも長いんだけど。

自分で会社をやっていた頃、毎年社員の皆さんと年末年始の休暇のことで大バトルがあった。
私が休みは29日から3日まで、社長権限である、と申し渡したら顔色変えて文句を言いに来た。

「今どきそんな会社ないよ、おっちゃん」
「おっちゃんじゃない、社長と呼べ。日本は祝日だ、盆だ、正月だ、で休みすぎ。イギリスじゃ2日から働いてる」
「じゃ、イギリスで会社やったら」
「ここはイギリスじゃないもん」
「だから、普通に休みにしろ。28日から4日まで休み」
「どうして一日ずつ伸びてんだよ」
「それが今の常識」
「休みたきゃ有給取れよ、文句言わねーぞ」
「そういう問題じゃない」
「おっちゃんの曲がった根性を叩きなおす」
「俺の常識はお前らの常識と違うんだよ。おっちゃんじゃない、社長だ」

埒が明かない。
あんまりうるさいんで、いくつかの会社に電話してみた。
「大倉さん、今29日までやってる会社ないですよ。4日も休みのとこも結構あります」
この国はバカばっかだ。

しかし、あれだ、イギリスにいた頃は日本が祝日でもイギリスの暦どおりに営業していたので、ご褒美に24日の午後から3日まで休みにしていたんだよな。
言えねーな。黙ってよ。超大胆じゃないすか。毎年10連休だもん。
それを隠してせこく29日から3日までと戦ったが、負けてしまった。
社長が負けてどうすんだろう。

そんなに頑張ったのに、今は27日で終わりですか。
仕事を終えて打ち上げに出かけたが、予約してないのでどこが開いているのかわからない。
麻布十番に向かうが人が歩いていない。
お店の半分は閉まっている。
開いているお店は客で一杯。入れない。
げげげげげ、店も休みかよ。

知っている店がたまたま開いていたので、そこでしみじみ飲み始めた。
みんな10時、11時になってやって来る。
よーし盛り上がるか、と飲んでいたら2時になっていた。

「おい、もう一軒行こう」
「行きません、明日も仕事です」

そうだろ。普通そうなんだよ。制作の仕事に休みもクソもないんだよ。
あ〜あ。終わっちゃったらしいよ。
皆さんもそうなんですか。
いいですね。
私の場合はいつが休みでいつが仕事何だかわからないんですけどね。

ネパールにはクリスマスも正月もない。みんな普通に暮らしている。