読書

なんだか暇になってしまった。
日頃から暇だろう、と言わないで。
それなりにあれなんだから。

しかし、本日より会社はお休みとなり、宴会の誘いもない。
試写もしばらくなし、年末年始に旅行に出かけることもない。

テレビをつけてもさっぱりスカスカで暇つぶしにもならない。
東京の町を写真とって歩くにしても、人が家の中にこもちゃってるしねえ。
アメ横?「毎年恒例のアメ横から中継でお伝えしています」ってやってるしな。

というわけで、日頃読みたいと思いながら、ちょっと置いといて、とよけておいた本を一気に読みまくることにした。本を読むのは飯を食っているようなものなので、趣味は読書ですと言うのは非常に抵抗がある。趣味は、と聞かれて「食べ歩きです」という方はいるが、「飯を食うことです」という人は少なかろう。私の場合、本を読むことは飯の種でもあるからな。そういう意味でも読書が趣味ではない。

同様に映画鑑賞も趣味じゃない。飯だ。
テレビ鑑賞が趣味と言う奴がいたら、「ちょっと」と思うでしょう。

音楽鑑賞もおかしい。選曲するためにCD買ってるわけじゃないけど、これも飯。

旅も趣味じゃない、あれは習慣。

私の趣味は一体なんなんだろう。そんな私と同じ悩みを抱えていらっしゃる方、以下の本がお勧めです。高橋秀実さんの「趣味は何ですか?」。この人の本に間違いはない。

趣味は何ですか? (角川文庫)

趣味は何ですか? (角川文庫)

私は本を紹介する番組をやっておりまして、できるだけ著者が重ならないようにしている。
そのほうが「次はなんだろう」と思ってくれる人がいるかもしれない、と勝手に思い込んでいるからだ。独り相撲の可能性もある。
何回かの例外を除いて、5年弱、異なる著者の本を紹介してきた。
そんなわけで、紹介する本が決まるまでは、この本読みてー、と思っても読まないようにしておいた本が文字通り山になっている。うまく紹介できるかどうか自信のない本も後回しになっている。
それを一気に片付けるのである。
昨晩黙々とどれにするか選んでいた。20冊を超えている。
どうだろう、読めるかな。
それを片付けてもまだ、軽く100冊以上積んであるんだけどさ。

気合を入れたいので、一部を紹介します。

内海愛子「キムはなぜ裁かれたのか」

キムはなぜ裁かれたのか 朝鮮人BC級戦犯の軌跡 (朝日選書)

キムはなぜ裁かれたのか 朝鮮人BC級戦犯の軌跡 (朝日選書)

桐野夏生「緑の毒」
緑の毒

緑の毒

宮本輝「慈雨の音 流転の海 第六部
流転の海 第6部 慈雨の音

流転の海 第6部 慈雨の音

宮本輝「水のかたち 上・下」
水のかたち(上) (水のかたち)

水のかたち(上) (水のかたち)

シュロモー・サンド「ユダヤ人の起源」
ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか

ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか

船戸与一「雷の波涛 満州国演義7」
雷の波涛―満州国演義〈7〉 (満州国演義 7)

雷の波涛―満州国演義〈7〉 (満州国演義 7)

コニー・ウィリス「ブラックアウト」
ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

コナン・ドイル「クロックスリーの王者」
クロックスリーの王者 コナン・ドイル・ストーリーズ1 (シリーズ世界の文豪)

クロックスリーの王者 コナン・ドイル・ストーリーズ1 (シリーズ世界の文豪)

島田裕巳浄土真宗はなぜ日本で一番多いのか」
浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書)

塩野七生「十字軍物語 3」
十字軍物語〈3〉

十字軍物語〈3〉

高村薫「冷血 上・下」
冷血(上)

冷血(上)

ユーリ・ツェー「シルフ警視と宇宙の謎」
シルフ警視と宇宙の謎 (ハヤカワepiブック・プラネット)

シルフ警視と宇宙の謎 (ハヤカワepiブック・プラネット)

あとは新刊。

読めるかな。これまでJ-WAVE「BOOK BAR」で紹介した著者が重なっていない本以外のものまで読めているかどうかは、番組をお楽しみに。

今晩は本年のBOOK BAR大賞の発表もございます。
夜11時から。
聞いてね。

旅の最中は英語の小説のペイパーバックを何冊か持って歩いています。
インド、オールドデリー