おじさんの会

酒を飲むときは、ほとんどの場合おじさんの会になるので、別に珍しいことではないが、昨日は年に一度か二度の大学で第二外国語で中国語を取っていた同期の会。4人だけでやってんだけどね。
どうして日曜かと申しますと、一人がお蕎麦屋さんのご主人で土曜もお仕事だから。

一度若い女性が来てもいいんじゃないかということになったが、その娘さんにドタキャンされて一同意気消沈したので、そういうことはもうやめてしまった。やっぱりおじさんはおじさんと飲むのが一番落ち着くね。どこが痛いとか、どうして禿げたのかとか誰にも気兼ねなく話せるし、昔のやんちゃ話も堂々とできるし。

場所はそのお休みしているお蕎麦屋さんに集まるので、お金がかからない。みんなその辺で買ってきた適当なものを並べると、大宴会かと思うようなごちそうになる。
そこで昼の1時過ぎからちびりちびりとやり始める。

昼の1時からやっているんだから、夕方にはすっかり出来上がって、ギターを持ち出して昔のフォークソングを歌うのよ。ああ、恥ずかしいけど、楽しい。
私は昔はギターを弾いていたんだけど、もうコードの押さえ方もいい加減になっているし、10分も弾いていると指が痛くてそれ以上は続けられない。
歌と鼻笛が私の担当なんだけど、歌がいけない。
歌詞なんか全部覚えているはずなのに、途中から「ハンハン、フンフン」とかごまかし始める。私だけかと思ったら、みんなフニャフニャ。譜面があるんだけど歌詞が小さくひらがなだけでしか書いてなくて、近眼兼老眼のおじさんたちは自分がちゃんと読める距離がみんな違っていてどこに置くのかが面倒だ。しかもひらがなだけで歌詞を追うというのは神業に近い。

適当にやっていると「ゆかたーのきみーはすすきのーかんざしー」が何度も出てくる。そんなわけないだろうが。
もうわかんなくなちゃったよ、という時点で鼻笛に切り替える。
わたしはどこに行くのも鼻笛と一緒。
みんなビックリするんだもん。
鼻笛はどんな音でも口の大きさの調整だけで、何も押さえないのにちゃんと音程を合わせることができるので世の中で一番手軽な楽器だ。もうずいぶんうまくなっちゃって、その素朴な音色に最初はみんな驚愕する。トルコ行進曲ももうすぐ完成するしな。しかし、飽きられるので適当なところで止めておかないと、うっとうしいというムードが漂ってくるから気をつけて。

最後はお蕎麦を茹でてもらって、盛を一心不乱に食う。酒飲んだ後のラーメンは後悔するけど、蕎麦は健康になった気がする。
9時になって「さあ、明日は仕事だ。お開きにしよう」のはずなのに、一人がカラオケを主張するのだが、私は今日だけは無理なのよと帰ってきてしまった。中学校の校長先生も帰りました。残してきた二人には申し訳ないことをした。
ごめんなさい。

どうもまだ酒が残っているようで、本日何も思い浮かびませんでした。
何が言いたいのかわからないものを読ませてしまい申し訳ございません。
明日はちゃんとします。

以前もお見せしましたが、これが鼻笛です。