「オズはじまりの戦い」と「オズの魔法使い」

私は「オズの魔法使い」を100回は見ている。
好きな場面だけを抜き出してみることも勘定に入れると1000回かな。何回かわからないときは白髪三千丈ののりで気持ちのいい数字にしている。

最初はいつだったのかしら。
小さい頃よ。
といってもその頃はテレビもないしな。ともあれ日本のテレビで始めて放送されたときだ。
映画館では大学生の時リバイバルで来たのを見たような気がする。
あんなに見たのに「気がする」ばかりで申し訳ない。
あんまり何度も見ていると記憶が曖昧になります。
会社に入って、あまりの精神的苦痛に耐えかねて、毎朝マンチキンがドロシーを大歓迎するシーンを見ないと家から出られないこともあった。しかし、あの「ディン・ドン・ザ・ウィッチ・イズ・デッド」の歌にはそのくらいのパワーがあったぜ。「悪は滅ぼされるんだから、俺も大丈夫だ」と信じられたもん。

この映画のことをお話ししてもピンと来ない方もいらっしゃるのかしら。
とんでもないボケかましてますね。
この映画は1939年に作られたアメリカ映画。
その後作られた数え切れない映画、音楽に深く影響を与えていて、何かというと「この場面はあそこからだ、名前があれだ、歌詞がそのままだ」ということに普通の人は1000回は気がつくのだが、私なんかは3000回くらいそんなことがあった。

まあ、何も知らない人のためにジュディ・ガーランドの「虹の彼方に」を見よ。
これ知らない人はここから先は読まなくてもいいかも。

これはオリジナルサウンドトラックじゃないけど画面はいいとこ抜いてくれてます。

で、一昨日公開されたのが「オズはじまりの戦い」。
これはあえて申し上げるならば、「オズの魔法使い」の前の話。
何故オズの魔法使いがエメラルドシティにいることになったのか、西の魔女はどうしてあんな姿になってしまったのか、「いい魔女」グリンダとは何者なのか、すべてが解き明かされる。解き明かされるというよりも勝手に作っちゃったんだろうけど。

これが「オズの魔法使い」フリークにはたまらない作りになっている。
私のような厳格な原理主義者も笑顔で最後まで楽しめる。
一般の皆さんがすごく楽しめる映画なので私はおそらく1000倍楽しんだな。
すべてのシーンは「オズの魔法使い」に繋がる。
さすがに楽曲はそのまま使ってはいないが、ちらりとそれを連想させるところもあるよ。
オズの魔法使い」で出てきて、この映画で全く姿を表さないのがあれとあれとあれくらいで、その他の重要人物、要素は全部出てくるよ。

ああ、いい映画を作ったね。
オズの魔法使い」はリメイクしていけないが、その前というというのは目の付け所がよかった。
オズの魔法使い」は児童文学が原作だが、実は大量に続編が書かれている。
続編が作られたこともあるが大失敗している。
よほどちゃんと脚本書いてくんないと私の許可は出ないよ。

私のCD棚には「オズの魔法使い」のCDが何枚もある。
オリジナルサウンドトラック、デジタルリマスター版、その他なんだかよくわからない関係CD、もちろんDVDもそろえております。
オズの魔法使い」について語りたい方は、是非声をかけてください。

最近BOOK BARのリスナーの方からFBのリクエストをもらうことが多ございます。
私はどんどんお友達になるので、ご希望があればいつでもどうぞ。
「オズ」以外のことも大丈夫です。