カルテット!

本日時間がないんで、お勧めの映画を2本紹介して、即出かけます。

昨日はみんな「あーあ、休みじゃないんで、会社に行かなきゃいけないんだ。つまんねーの」と会社でぼやいてるとばかり思っていたら、電車すいてんじゃん。サラリーマンは会社に行きなさいよ。

時間があるな、という日には映画のはしごをするのが私の基本行動パターンである。
昨日は「もしも私に『連休』というものがあったなら」というテーマで頭の中でシミュレイションしたのち、実際に試してみてうまくいった。
皆様も同じように動いてみてはいかがでしょうか。
金曜からの連休の一日を有意義に過ごす提案をさせていただきます。
申し訳ありませんが、これは東京在住の方への提案となるかと思います。
いや、東京に来ていただいてやっていただいてもいいんだ、いかがでしょう。

まず、10時40分に渋谷に着きます。
東急本店の隣のBUNKAMURAに参りましょう。このBUNKAMURAというのはなんか嫌な響きだね。
カルテット!」のチケットを買おう。この映画現在バカあたり中で一時間くらい前だとチケットが買えません。
3時からの回を買いましょう。余裕でいい席が確保できます。

早めの昼食をとりましょう。
うまかったり、まずかったりする桂花ラーメンに行きましょう。
11時からやってますから、ゆっくり歩いてちょうどいい。
渋谷センター街から出ている路地にあります。
昨日はうまかったんで、連休中は大丈夫じゃないかしら。
お休みなので贅沢もいいよ。
券売機でチャーシューメン、大盛り、茎わかめを買ってください。
ちょうど1000円だ。痛いけど、休みだもん。
最近トッピングの茎わかめの量が突然増えた。
以前は50円でたったこれだけ?だったのが笑顔になるくらいたくさん出してくれます。毛が生えるといいな。

口の中を豚骨臭で満たしたら、ヒューマントラストシネマに向かおう。
ここで今かかっている「ヒステリア」は、19世紀のイギリスで大量の上流階級夫人たちが罹患していたとされる「ヒステリー」の治療についてのお話。「エー、マジでこんなことしてたの?」とひっくり返ることを保証します。
「すべて実話に基づいています。本当です」というテロップが出るくらい本当のことのようです。
私が住んでいたところ近くの医院街が出てきて懐かしい。
ただし、この映画は私としては娘もいるので18禁でお願いしたい。
エロじゃないけど、ちょっとね。
とても楽しい映画でございますよ。
比較的すいてますから、ラーメン食べたあとで大丈夫。
12時からです。

「ヒステリア」を観たら、再びBUNKAMURAまで歩こう。
ちょうどいい運動だ。
3時からの「カルテット!」まで、時間に余裕があるけど、そこで余計なことしない。
待ち合いで座って本読んでなさい。

カルテット!」は素晴らしい。
ダスティン・ホフマンが初めて撮った映画だけど、処女作とは思えない。
ヴェルディの曲に身を任せながら、じいさんばあさんの「死ぬまで楽しく生きる」といううらやましい生き方を学ばせていただいて、ぐっと来るよ。
とにかく混んでいる。
もともとル・シネマはご高齢の女性の多い箱なんだけど、昨日はそのパーセンテージが高かった。
私なんかすげー若造だ。
異常に暑かったから、Tシャツ一枚で大丈夫。

5時くらいに終わるが、同じBUNKAMURAの美術館に行きましょう。
アントニオ・ロペス展をやっている。
ポスターになっているマドリッドのグランビアは、「いい写真だ」と見入っていたが、これが絵だということに気がついて常軌を逸していると目眩がした。
グランビアは何十回も通った道なんで、そのまんまだと思っちゃったの。
「超絶的リアリズム」と解説されることの多い作家だが、その作品はリアリズムを超えて、重層的な世界を見せてくれる。

で、私は帰宅したんだけど、飲みに行きたい人は行って。
もう疲れちゃって、いっぱいいっぱい。

デートで行くのはどうかな。
映画2本に美術展じゃ、恋人同士は納得しないかもしれんね。
私のようにいつも一人、という方にお勧めする一日でございます。

ここまで書いといてなんだけど、もしかしたら連休中は上映時間が変わっているかもしれないから、事前にチェックしてね。

しつこいけど、私は今月下旬からしばらくヨーロッパで金を使わない旅に出てきます。
アビーロード周辺。