麻生副総理とインド

さて、連休も終わったよ。
しばらくは祝日ないから心を入れ替えて働こう。ようやく今日から「あれどうなってんの?」と電話ができる。
連休中はこのブログの読者も減りました。
どうも11連休にしちゃった人もいるようだな。責めないから、忙しい中だが全部に目を通しとこう。
あなたの人生を変えるようなことが書いてあるかもしれません。

で、ですね、麻生副総理かつ財務大臣という重職にあるおじさんが、インドでおかしなことを言ったことについては、昨日あちこちでずいぶん叩かれていて、面倒だからもういいかと思いました。学校で勉強したかという疑問については、していないという結論も出ちゃったようだし、それもこれから勉強し直してね、ということで疲れるから考えんの止めることにしました。

でもインドで発言したことについて改めて読んでみると、「どういう外交感覚してんだ、このくそバカ」と怒鳴ってしまったので、簡単に。

どうも麻生君はインドはパール判事もいた親日国なので、ここで両国の中国との緊張関係を強調しておけばうまいこと包囲網ができて、中国は困っちゃうと思ったようだ。
「中国とインドは陸上で、日本とは海上で国境を接している」「どうやってうまくやるかをを常に考えておかないといけない」とあたかも中国は両国の仮想敵国と位置づけて牽制しようとしたらしい。続けて読売新聞によれば「米国とインド、日本などが協力を深めるべきだと強調した」とある。
こういうことを公式の場で発言するかね。

確かに中国には問題も多い。
日本にも問題は多い。
インドにも問題は多い。
アメリカは問題しか作り出していない。

そんなことは誰にでもわかっている。
そこを外交でうまく道筋をつけて行くことがあんたたちの仕事でしょうが、靖国参拝で「外交に影響はない」と言ったのも麻生君だ。結果だけ見れば明らかな影響は出ているよ。出ちゃったから、インドでおかしなこと言っちゃたんじゃないの。

昨日の報道ではカシミールでにらみ合っていたインド、中国は5日夜、互いの部隊を撤退させることで合意しちゃったよ。おりしも麻生君の発言の翌日だ。

インドはイギリスからの独立独立、パキスタンとの分離、バングラデッシュのパキスタンからの離脱、中国との国境紛争、パキスタンとの紛争、ソ連からの援助による緩やかな社会主義から市場主義への転換、とさまざまな難問と常に向かい合ってきた国である。外交については日本のはるか頭上を越える能力を発揮し続けている。中国とどう向き合うかなんてことは誰に言われることでもない。麻生君の思いつき発言なんか屁のようなもんだと笑っていたはずだよ。
「ほんにあなたは屁のような」は麻生君にも似合うねえ。

さらに対米従属の道さえ誤んなきゃ問題ないと思い込んでいる国会議員諸君、アメリカはここに来て安倍政権に対してブンブン牽制球を投げてるのわかってるかね。元・現政府高官、新聞各紙は一斉に安倍政権の対外発言、外交運営に「危険である」と極めてストレートに声を上げ始めてますよ。
そして誰もいなくなった」が近づいているような気がするなあ。

安倍君のおかげでロシアと仲良くできそうだ、と嬉しくなっていらっしゃる皆さん。
そんなに簡単にはいきませんよ。

どうしますかね。
頭使ってる?

ジャイサルメール、だったと思うんだけど、インド。