アルメニア大特集5 自然

アルメニアといえばアララト山、と言っちゃうとトルコの人に怒られてしまうんだけど、アルメニアの人はそう思っていることは確かです。全く民族紛争をここで再燃させようという意図はございませんのでどうか誤解のありませんように。

アララト山に漂着したノアはその後順調に世界を回復させてまいります。
で、現在どの辺りに実際箱船があるのかは存じませんが、10年に一度くらい「アララト山ノアの方舟発見」というニュースが流れるんで、そういうことでいいんじゃないかな、と思っております。

アルメニアの国境からわずか32キロのところにそびえている山なので、首都イェレヴァンからも高いところに上がればアララト山ははっきり見えます。と言いたいんだけど、山頂まで雲もなく綺麗に見えることは稀で、私がいた間で一番はっきり見えたのがこれです。残念ながら山頂を雲が覆っていて隔靴掻痒感が残ります。

アララト山はひとつと思い込んでいる人が多いんですが、二つあります。幻ではなく大アララト山、小アララト山とあるんですよ〜ん。知らなかったんじゃなくて?
アララト山はその形が富士山に似ており、アルメニア人もそのことを何度も日本人から聞かされているようで、「富士山」と教えてくれます。ちょっと細身の富士山。
アララト山の左に見えるのがそうです。
親しみを感じますでしょ。

現在はアルメニア領ではないんで、アルメニアの自然で取り上げるのはおかしいかもしれませんが、見えるんだから仕方ないね。

どんな国でもどこに行っても金太郎飴ということはないんで、ことさらにアルメニアの自然のバラエティについて言い募っても「そんなもんじゃないの」と断じられそうだけど、やっぱりなかなかのものでございます。
イギリスの湖水地方を思わせるような穏やかな起伏が続く緑の大地が延々と続きます。

全然景色変わんねー、とうとうとしてしまい、気がつくといつの間にかこんなとこ。

ギニア高地か。

この山みたいなのはどうしてできた。

めまぐるしく変わる景色にもう口あんぐり。
そんなところでほとんど自然と一体になっている第一村人発見。

村人のアクセントがなかなかきつくて私には何を言っているのか不明。
最初からわからないんだけど、「わからないねえ」と思えるんで不思議。
近くにはこんな小川も。
「普段はもっとのんびりしてるんだけど、大雨が降った直後なんでこうなんだよ」と教えてくれたような。

アルメニアのリゾート、セヴァン湖。

その近くの丘に建つ花に囲まれた小さな教会。
こんなところで結婚式を挙げたいわ、という仏教徒の皆さんが日本には大勢いるかもしれませんが、教会内部はシンプルを極めております。3日前の記事を参考にしてね。
どうなんだろう。
結婚式させてくれるかしら。
断られてもともと。ハワイだけじゃないと思いますよ。

こんな花だよ。

小さな幸せを見つけたいカップルには最適でしょ。

夏のアルメニアは凄まじい日差しで、気温は40度まで上がります。
乾燥しているんで、気がつかないうちに脱水状態になっていることが多いんで、水分はどんどん補給してね。
そんなわけで、町中にも郊外にも水飲み場だけはちゃんとあります。
どの水もペットボトルのミネラルウォーターよりはるかにおいしいんだけど、タクシーの運転手さんが絶対飲めと勧めてくれたこの田舎で飲んだ水は意味不明なくらいおいしかった。
山からの水らしいんだけど、普段自然に親しむことがない私は頭をひねるばかり。
飲んでみてね。