沖縄「全基地閉鎖」じゃなかったか?

昨日、沖縄でブラックホークが墜落して、炎上した。
沖縄タイムスの号外にははっきりとヘリコプターが炎を上げている燃えている写真が掲載されている。
2004年に沖縄国際大学敷地内で米軍ヘリが墜落した際も、米軍基地外であるにも関わらず、日本の警察、消防は一切手出しができず、機体はもちろん燃えた樹木、機体下ににあった土まで持って帰ってしまったので原因究明には日本は一切関わることができず、日米合同事故分科委員会というなんだかよくわからないところから「整備ミス」との報告が出たきり、日米地位協定により操縦士等の名前は明かされることのないまま、捜査はほとんどできず、不起訴のまま事件は終わってしまっている。
全然終わっていないのだが、終わったことにされてしまった。

今回は米軍基地内ということであるから、日本の警察、行政が捜査できる可能性はゼロ。全く納得できないがともあれそういうことになっている。小野寺防衛大臣は「誠に遺憾。米軍からの速やかな情報提供を求めていく」と答えたが、そんだけのこと。我々には手も足も出ません、とお話しになっているのと同じ。
「誠に遺憾」ってのはこの場合何を意味するんだろうか。
もう「遺憾」というおかしな言葉を使うのはやめにしないか。
「もし、誤解を生んだとしたならば誠に遺憾であります」の時は一応謝っているらしい。
「日本の領海侵犯は誠に遺憾」の時は一応怒っている時。
広辞苑ではそういう使用事例が出てないんで、こちらが慮ってどっちで使っているのか想像しなきゃならない。

小野寺大臣は今回は「米軍さん、お気の毒です」と言っているんだろうか。米兵が一人行方不明となっているから。
もし怒っているのなら「米軍!オスプレイで大変なときにまたとんでもないことやらかしてくれたな、いい加減にしろ」とやってくれないと、俺は前者で解釈しちゃうけど。

この事故を受けて米海兵隊オスプレイの追加配備を延期すると発表したが、取りやめでは決してない。
みんなが忘れた頃にする、ということだけ。
昨日は追加配備で抗議運動が展開されていたからいくらなんでも案配悪いだろ、ということだろ。

さて、昨日事故が明らかになったときにFBで2012年7月2日の琉球新報の記事をアップしてくれた方がいた。こういうときは本当にありがたい。
トップ記事の見出しは「強行なら『全基地閉鎖』」である。
仲井眞知事が「日米に警告」、森本防衛大臣に「拒否明言」とある。
ご存知の通り、オスプレイは既に12機沖縄に配備されている。
全基地閉鎖なんてニュースは聞いた記憶がない。

知事、あれはなんだったんでしょうか。
「仕方ないじゃないか」ということにしたのかな。
そんなニュースを聞いた記憶もないんだけど。
日米地位協定の運用の抜本的見直しを強く求める」んでしたよね。
求めましょうよ。
小野寺大臣、「誠に遺憾」なんて言ってる場合じゃないんじゃないの。
「遺憾」「遺憾」って言ってる間にどんだけ米軍が事故起こしたと思ってんの。
どんだけ米兵の犯罪が起きてるのか知ってるでしょうが、知らなきゃ教えてあげますよ。
これからも「遺憾」って言ってりゃよし、じゃないでしょ。

今日は広島で記念式典が行われますよ。
私は「過ちは繰り返しませぬから」の言葉は全人類に向けて発せられていると考えています。
そろそろ「過ち」ってなんなのかをちゃんと考えて世界に改めて発信しましょうよ。
日本の役割は大きいですよ。