盆休みに観るべき映画
盆休みに出かける人には関係のない話でございます。
私のようにじっとしている皆様、朗報でございます。
今日から、明日から「これは」という映画が公開されます。
全部を試写で観ているわけじゃないんですが、本日はまとめて3本お勧めしますので、ゴロゴロしてよ、って決めてる方は是非どうぞ。
トゥ・ザ・ワンダー(TO THE WONDER)
本日公開のテレンス・マリック最新作。
何を説明すればいいのかわからないんだけど、この映画には圧倒された。
映像だけが美しい映画って途中で眠たくなることがしばしばなんだけど、テレンス・マリックはその壁を完全に突き抜けて、官能の世界を開いた。
誰が死ぬわけでもなく、性描写があるわけでもないのに、この世に生まれた喜びと悲しみがすべて表現されている。
オルガ・キュリレンコには参ったね。
私が手を差し伸べなきゃ、としばらく本気で思っていました。
今年の5本には確実に入る。
ムービー43(MOVIE43)
この映画の日本語キャッチフレーズは「レッツ!ドン引き」。
なんちゅうひどいコピーをつけたもんだとあきれてながらも、朝10時からの試写に行ってみたら、試写前に女の子が口上で「皆様、朝からではございますが、レッツ!ドン引」と言い残して出て行ってしまった。
社員教育はどうなんだね。なーにがレッツ!ドン引きだ、映画で引くなんてことはないんだよ。寝ちゃったりすることはあるけど。それにしてもとんでもない役者を揃えたもんだ、一流俳優揃えりゃいいってもんじゃなーだろ、いくらかかったんだよ。
バカじゃないの。
バカがバカだなと思うことは逆転することを忘れていた。
映画が始まって2分で文字通りドン引きした。
こんな映画初めて見た。
これはないだろ。
これが許されるんなら、なんでもありってことじゃん。
ホラー、スプラッター映画より怖いぜ。
ゾンビなんか目じゃないね。
こんなのに出ていいのか、君たち。
役者人生を終わらせる気か。
ドン引きしたい人、グェと思わず声を上げたい人、暑さを吹き飛ばすような映画じゃ全然ないけど、これ以上はないというのは観といた方がいい。これからどんな映画観ても平気だから。
私はもう一度観に行こうかなと思ってます。
どうしてR15+で収まったのかわからないけど、15歳以上は観てもいいようです。
子供と一緒に行くことは勧めないな。
明日公開。
最愛の大地(IN THE LAND OF BLOOD AND HONEY)
1992年に起こったボスニア・ヘルツェゴビナ内戦を描いたアンジェーリーナ・ジョリーの長編初監督作。
明日公開。
アンジェーリーナ・ジョリーで押しているが、そのことは忘れた方がいい。
何故今更20年以上前の内戦をテーマにと思う人もいるだろうが、戦争は残念ながら人間の持つ普遍性の最たる残虐な出来事だからです。
列強の植民地政策・弾圧、日本のアジア侵略、無差別爆撃、原爆投下、ホロコースト、どうしようもない人間の愚かさを上げれば前世紀だけでもきりがない。
ボスニア内戦は今に至っても誰が何をやって、誰が責任を取るべきなのか、調べれば調べるほどわからなくなってしまったが、この映画は片方から内戦下での目を覆う現実が描かれている。
おそらく別の角度から切り取れば見え方も異なるのだろうけれど、それはこの映画を観るにあたってはあまり気にしなくていいだろう。
それが知りたい人には佐原徹哉の「ボスニア内戦」を読むことをお勧めします。
- 作者: 佐原徹哉
- 出版社/メーカー: 有志舎
- 発売日: 2008/03/13
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ジョージアで観た映画。
チケット売り場でお姉さんが「ジョージア語だよ」と何度も念を押してくれ、頭をひねりながら発券してくれました。
もんのすごくつまらなかった。ジョージア語がわからないからじゃありません。