イスラエル高官発言に対し「遺憾の意」

8月8日イスラエル政府高官が原爆追悼式典につき「独善的でうんざり」とfacebookに書き込んだことに対し、昨日イスラエルのアミドロール首相補佐官が駐テルアビブ日本大使に電話で遺憾の意を伝えた、と記事が出ておりました。
最初「遺憾」という字を見たときは、日本政府が「まことに遺憾」と怒っているのかと思ったら、イスラエル側が電話で「ごめんね」的なことを伝えていたようであります。

このニュース、内容がほんの一部しか日本では伝わっていないので、私めが著作権問題を無視して8月15日のイギリスのインデペンデント紙を参考にし、一部意訳を含めこのド阿呆がfacebookに書き込んできたことを紹介させていただきます。

このイスラエル政府高官というのはダニエル・シーマンというアメリカからイスラエルに移住したイスラエル人で、イスラエルのイメージを向上させる役割を負っており、最近インターネット上での外交ポストに昇格している。
どんなことかわかりにくいですね。
すごいことを思いついちゃったみたいで、大学生数百人を動員して、親イスラエル的な投稿をfacebookに書き込ませ、そしたら奨学金あげちゃうよ、とぶち上げたらしいです。
くだらなくて、下劣ですな。

この阿呆は日本の原爆追悼式典についてだけではなく、吐き気を催すような書き込みを自らfacebookに投稿しております。

5月26日。
パレスチナ当局者がヨルダン川西岸への違法入植をやめるよう要求したところ、このように書き込みました。
「なんかないかね、外交的な言い方で「Go fuck youself」って書きたいんだけど」

同じく5月。
パレスチナ人が彼らが住んでいた場所にイスラエルが作られ、土地を追われた日のメモリアル・デイ、ナクバ、その65回式典が行なわれた日のこと。
パレスチナ人がラマラで65秒間サイレンを鳴らしてナクバ式典を行ったけど、65秒でいいのかね。どんだけあいつらがバカかって気がつくには短すぎるでしょ」

7月9日。
ラマダン(断食月)が始まるってのはイスラム教徒同士が昼間はお互いに食い合うのをやめるってことか」

また別の日。
スコットランド教会が「イスラエルは聖地に特別な権利を持っていない」と声明を出した際のこと。
スコットランド教会、カルヴァン派の長老派教会員。なんであいつらは自分の言うことに俺たちがflying fuckしてやんなきゃと思ってるんだ」
「flying fuck」の意味が分かりません。そんな言い方があるんだと勉強になりました。

そして8月8日の投稿になるわけであります。
いろいろ具合に訳されていますが一応私なりに。
「俺は日本の人権、平和団体が毎年自己正当化のために広島、長崎の原爆犠牲者追悼式典を行っていることにうんざりしてんだよ。広島、長崎は日本の侵略の結果だろうが。自分でまいた種の収穫は自分でやるのがあたりまえだろう」
最後の一文は多分慣用句です。

さすがにイスラエル政府はこれはまずいと思ったのか、「投稿は受け入れがたいものでイスラエル政府の意向を反映したものではない。シーマンにはすぐにこのような件に関して即座に書き込みをやめるように指示をした」と声明を出しました。

でも、シーマンをやめさせるなんて一言も言っておりません。
イスラエルのリベラルな政党代表者は「ナタニエフがシーマンを辞めさせていないということはこれらの発言に関して正当性を認めているということです」とおっしゃっております。

パレスチナイスラエルの対話に関してはオバマ大統領は積極的だけど、これでうまくいくはずねーだろ、と思っております。

ちなみに安倍首相の追悼文には何とも情けない思いをいたしました。
そこを突かれると弱いですな。