おはようございます

早朝、陽が上がる前にむつみ村を歩き回る。
テレビがないんで浮かれ騒ぎのちゃんちきおけさを見ずにすむってことはありがたいことだ。

朝露がすごくてズボンの膝から下をびしょ濡れにしながら、私は相変わらず山へ向かうのであった。
今日の空は真っ青。
空気が澄んでいるところに朝日が当たるんで、すべてのものがまぶしいよ。

写真はまだないんです。
東京に帰って写真を軽くしてからお見せしますから待っててね。

そろそろ戻るか、トイレに急に行きたくなってきちゃったよ、と足を速め始めたら、あちらの方から中学生と覚しき男子が自転車で全力疾走で近づいてくる。
バンドやってるかい?
やってないね。
そんな顔してない。
朝練だ。
柔軟体操してからにしなよ。
私はトイレに急がなきゃ。

と、「おはようございます!」と大きな声でご挨拶。
私しか歩いてる人間はいないんで、私もあわてて「おはようございます!」と返したよ。
ああ、これだけでも大収穫だ。
トイレに行かなきゃ。

かよちゃん家の近くでおばあさん二人に出会いました。
真っ赤なTシャツ、カーゴパンツ、サンダルの私はどう考えても不審者にしか見えないはずなのに、顔を見て「おはようございます」。私も「おはようございます」。もう一人とも「おはようございます」の応酬だ。

今日の用事はすべて終わっちゃった気分だわ。

トイレに行って、PCに向かったあたりからなにやら目眩が、どういうことかしら。
頭も痛いよ。
のども痛い。

「かよちゃん、パパ、二日酔いになっちゃったみたい」
「だって昨日そんなに飲んでないじゃない」
「飲んでないねえ」
「もしかしたら風邪じゃないの」
「夜窓開けっ放しで寝たね」
「ダメダメ、このあたりは朝晩冷えるんだから。葛根湯飲んで寝てなさい」

ということになり、むつみ村でこれから寝る私です。

これはむつみ村に見えるかもしれないけど、違います。
ラオス、ルアンナムターの早朝市場。