あなたに似た人

タイトルはロアルド・ダールの傑作短編集からのパクリ。
黙って買って読んでちょうだい。

昨日はJ-WAVEの25周年記念パーティでナビゲーターとスタッフの皆さんを社員の方々がねぎらってくださいました。

それが7時からだったんで、7時ちょうどに行くのはおじさんの立場からするとかっこわるいな、「少しだけ遅れていくのが相手の方にも失礼がないのよ」とアメリカにいる頃に教えられたことがあったので六本木駅の上のあおい書店で端から端まで歩きまわり、買いたい本をメモしてまわっておりました。
恐ろしいくらいに本の数が増えるんで怖くなったんだけど、一度これを始めると止まらないんです。

そうやってあまり興味がない女性雑誌のコーナーに差し掛かった時、杏ちゃん(通常ここでは『杏さん』と書くんだけど普段は杏ちゃんと呼んでいます。そのときの心象風景を正確に表したいんで本日は杏ちゃんでお願いします)を見つけた。
昨日は15分だけ昼寝をしようとソファに横になったときに携帯が鳴って、「ざけんなよ、こんな時間に誰だよ」と真っ昼間の11時46分に携帯叩き割ってやろうかと頭から湯気を出して一応画面を見ると杏ちゃんからのメールでした。
個人向けのものではなく、「BOOKBAR」のスタッフのグループメールでございました。

どうしたの、大阪で寂しくなっちゃった?
そしたら、前回会ったときに話題になっていた本を読んで「秀逸だったよ」という内容のもので、私も衝撃を受けつつ「コラー!」と怒鳴りあげたいくらい面白く読了していたので、返事を返しました。
寂しそうじゃなかった。

その後、そのメールに触発されたディレクターから立て続けに二本楽しいメールが届き、寝られないじゃんと起きちゃったよ。寝なくてよかったんだけど。

そういうことがあったばかりだったんで、杏ちゃん今日のパーティにわざわざ大阪からやって来たのかしら、と思ってしまうのは不思議でもなく、「杏ちゃん、パーティ行くよ」と正面にまわって声を掛けようとしたその瞬間、杏ちゃんじゃないことが発覚。
世の中にはドッペルゲンガーのような瓜二つの顔をした人間が何人かいると言われているが、この女性は横から見ると正に杏ちゃんに瓜二つ。
背もちょうど杏ちゃんそのまま。
ハイヒールはいてるのかと思って足をみると、杏ちゃんがいつも履いているぺったんこのやつ。
髪型もそっくりだし、これはどういうことなのかしら。
ここはやっぱり声をかけて「酒がただで飲めるところに行きましょう」と連れて行こうかしらと何の邪心もなく思ったんだけど、みんなから大倉どうかしたか、と疑われそうな気がしたんでやめました。
無理矢理連れてった方が面白くなったかな。
きっと「絶対に行きません」と拒否されてたに違いなんだけど。

30分ほどスマートに遅れて会場に入ったら、もう満員じゃん。
みんなスマートじゃないねえ。

杏ちゃんに見せたかったな、あの女性。
すごくびっくりすると思うんだけど。

パーティでは早々にビンゴを当ててしまい、ラジコンヘリをいただきました。
このヘリはうちの猫のもみじが大好きなんでとても嬉しゅうございました。

そんな、何にも役に立たないお話でございます。
失礼しました。

この人絶対知ってる人にそっくりなんだけど。

あ、私の母親でした。