スターバックスと銃所持とイスラエル

スターバックスハワード・シュルツ会長は熱心なイスラエル支持者。
そういう企業経営者は多いので声高に非難する気はないのだけど、2002年イスラエル軍パレスチナベツレヘム、ナブロス、ベツレヘムに侵攻し、一方的に町を破壊し、虐殺を繰り広げていたときに、どういう理屈でそうなるのかわからないが、こともあろうにパレスチナを非難し、イスラエルを支持のスピーチを行った事実は消せません。

このことにより、世界中でスターバックス不買運動が起きていることはご存知の方も多いと思います。
私の腹はグツグツ煮えくり返っておりますが、人様にスターバックスでコーヒー飲むのはやめようよ、と不買を呼びかけることはいたしておりません。
気になる方はご自身で2002年にパレスチナで何が起きたのかをお調べになってはいかがでしょうか。

前にも書いたのですがユダヤ人、イスラエル人を憎む気持ちはございません。
現在もイスラエルではパレスチナとの和平を真剣に願っている人もいますし、そもそもアラブ人でもイスラエル市民がいるわけですから、話はそんなに単純ではありません。

ですからイスラエルに店舗を置く企業は許せない、という理屈にはうなづけないものであります。
イスラエル人も普段の生活を送っており、必要なものは必要で、何も売ってはいけないということはいくらなんでも過剰でしょう。
それではイスラエルを地上から抹殺せよと言っている人たちと同じことになります。
パレスチナ問題は極めて複雑ですが歴史的に俯瞰する目、現実を直視する目、解決への糸口を冷静に見定める目が必要です。
イスラエル政府にも強く同様の視点を持っていただきたく、政治家のようなことを申しております。

イスラエル核兵器を所持していることは誰でも知っていることで、核拡散防止条約(NPT)に加盟しておりません。
昨年12月、ごく最近のことですが、国連ではイスラエルがNPTに加盟することを求める決議が行われていますが、かの国はそんなこと屁とも思っていないようで、何の反応も示していません。
どないなことになってんでしょうかね。
核がないと自国が守れないと考えているのでしょう。
困りますね。

さて、話をスターバックスに戻しましょう。
今月18日、アメリカのスターバックスは「店内に銃を持ち込まないよう客に要請する」と発表しました。
直営店7000店でということです。
マジですか。
アメリカじゃ、コーヒー飲みにいくのに拳銃持って行ってんの?
そうでもしなきゃ怖くて味がわかんなくなるかね。
知らなかった私が阿呆だが、拳銃は日常的に持ち歩いてはいけないものだとばかり思ってましたよ。
あちらじゃ、公共のビル等には金属探知機が備えられているんだけど、そういう場所に行くときにはどうすんだろう。
「私拳銃持ってますから、別のお皿に載せますね」とかやってんのかしら。
学校でも金属探知機を置いているところがあったけど、今でも同じかしら。
いやー、スターバックスがそういう方針を発表したということは、どこでも拳銃を持った人間が隣で飯食ったり、コーヒー飲んだり、トイレに行ったりしてるってことでしょ。
今更ながら恐ろしいとこやで。
アメリカでこのブログ読んでくださっている方も多いんですが、いかがでしょう。そんなことは感じませんでしょうか。
私が臆病なだけなのかしら。

そんなことが当たり前の国でスターバックスは勇気あること言ったな、と一瞬拍手しそうになりました。
銃規制反対派からは「二度とスターバックスには行かない」と反発が出ているらしい。
来んなよ、絶対来んな。
「店内に銃があると多くの客が不安感を持つ」からと説明しているんだけど、しかし、これからが中途半端。
「これはお願いであり、禁止ではない」
「我々は銃所持に賛成でも反対でもなく」銃所持を理由にサービスを拒否することはない、とのことであります。
あ〜ん、これまで銃をわざわざ懐がベルトにおさめてコーヒーを飲んでいた方々が、そうか、じゃ、拳銃はもっていかないようにしよっ!ってことになるかね。

銃乱射事件が起きるたびに規制への動きがあるが、何も変わらないアメリカです。
アメリカは大量破壊兵器を世界で一番多く所有している国で、人の国が大量破壊兵器を持っているんじゃないかしらね、という疑いだけで爆撃しちゃお、と決めてしまうんだけど、いーんですか。いーんです、じゃないだろう。

スターバックスアメリカ、イスラエル
いろいろご事情もおありになるんでしょうけど、同じじゃん、と感じてしまう私であります。

インドも核兵器持ってんだよね。
まいっちゃうよ。
ジョードプル、インド。