お笑い国債格付け

本日の「ごちそうさん」。
「杏ちゃんはただ食べてりゃいいんでしょ」
「そんなことあるわけないですよー」
番組開始前に交わした会話。

本題です。
アメリカが政府機関の一部の閉鎖を始めて一週間が経過いたしました。
どうも見たくないものは見ない、という姿勢は世界共通のようで、その後何の進展がないにも関わらず、ニュースでは扱うものの、スラッと「まだ解決の糸口はつかめていません」くらいで、「大事になるぜ」という話にはなっていませんねえ。特にでかい報道機関ほどその傾向が強うございます。
薄気味悪いほど、この件に関連しては「雇用統計を発表するための職員が足らない」「ペンタゴンの職員はだいぶ職に戻したみたい」てな話や、「お天気ニュースに『金払え』というメッセージが隠されていた」とか本質を敢えてずらしているとしか思えないことばかり。

10月17日には連邦政府の法律で定められた債務は上限に達します。
そうすると国債の利払いができなくなるデフォルト(債務不履行)ということになります。

あのさあ、S&Pの国債格付けではアメリカさんはAA+なんざんすよ。
これはAAAの最高格付けじゃないけど、全然大丈夫!安心して、って意味ですよ。
あらまあ、事実は小説より奇なり、じゃなくて、事実は小説の100倍のスピードで進行する、ってことかしら。

今のところ、民主党共和党も歩み寄る姿勢ゼロ。
やばい、と思いつつ「そのうちあいつらが折れてくる」と信じたい方々ばかり。
「我々は勝利した」と喜んでいるのはティーパーティーの連中だけ。
あの方々は「政府なんてうっとうしいもんは無しにしちゃったらどう?」とまで言いかねない思想をお持ちだから、嬉しいだろうな。

どんどん金を刷って、ガンガン政府が使えば景気は持ち直す、っていうのは一つの理屈ではあるけど、債務に上限があるなんて知らなかったよ、ってわけないじゃん。
このところずっと「財政の崖」に立たされてたんだから。

いくつかのアメリカのニュースサイトを巡ってみました。
こちらは逆に危機感ありあり。
基本的には「誰も正確にデフォルトした場合どうなるのか理解していない」「大恐慌の可能性あり」てなところでしょうか。
限りある金を誰に支払うべきかのプライオリティもつけられていないんだから、みんな心配だよ。
防衛関連企業なのか、老人向けメディケアを行っている病院や医者なのか、生活保護費なのか、並べればきりがない。

日本は中国と並ぶアメリカ国債を大量に保有している国であります。
えーっと、正確な数字がはっきりしないんだけど、だいたいのところ中国と並んで11%くらいかしら。
かつてアルゼンチンがデフォルトした時でさえ大騒ぎになったのよ。
みんな静かだよー。

人ごとじゃないから黙ってんのかしら。
日本は国債は日本人が持っているんで大丈夫。いくらお金刷っても問題なし、ってこたーなんだろう、と私は個人的には思ってるんですけどね。

どうなりますかね。
みんなで沈みますか。

ちなみに日本の国債格付けはAA−、中国も同じね。

私は意外に貧乏、平気です。
ニンニクがあればかなり幸せ。

ハノイ、ヴェトナム。