意味がないから署名するというバカ

本日の「ごちそうさん」。
イギリスに7年もいたのにスコッチエッグを食べたことがなかったんですが、今日のスコッチエッグなら食べときゃよかった。
と思って調べたんだけど、本場イギリスでは固ゆで卵が主流のようでございます。

本題です。
日本政府は国連で有志国が準備している4度目の核不使用声明に署名することに方針を変えました。
ああ、良かった、ようやくこれで前を向いて歩ける、とさわやかな気分になろうとした私が阿呆であった。

これまで3度、同様の声明がまとめられているけど、日本は「『いかなる状況下でも核兵器を使用すべきではない』という文言がダメじゃん、だって日本はアメリカの核の傘の下で平和が維持できてんだから、『使わない』なんて事になるとアメリカ様にご迷惑がかかるし、『核攻撃するかもよ、するかもよ、本当にしちゃったよ』って状態じゃないと安全が保障されないもん」という理屈でもって、絶対に署名しないと言い続けてきておりました。

本当は「すべての武力行使を容認しない」として欲しいんだけど、まずは核兵器不使用でいいか、と当然署名するはずの日本が署名しないんだから有志国は「はあ〜〜〜?」でしょ。
「あんたんとこ原爆2発落とされたんですぜ。それでいいの?」
「いいの」
という会話があったかどうか知らないけど、非核3原則とどう解釈しても相容れない態度を貫いていたバカの国、日本でありました。

ところが今回は署名するってんだから安倍君もようやく「美しい国」のあるべき姿に気がついたんだな。
なんてことがあるわけなかった。

今回の署名はこの声明には拘束力がないことが確認できたから、だったらいいんじゃない、ということで堂々と署名しちゃお、それに来年は広島で核軍縮関連の国際会議が開かれるんでカッコつけとかないとまずいじゃん。
ということなんざんす。

安全保障理事会決議じゃないんで拘束力がないことなんか大昔からわかってたじゃねーか。
それでも署名しなかった日本はここに来て「拘束力がない」(私なりに解釈すれば「意味がない」)「格好がつかない」から署名する、ってんだからたいしたもんだ。
ああ、すごい、すごい。
あんまりすごすぎて、ゲロ吐きそうになっちゃったぜ。

わざわざ「拘束力がないから署名する」と言ってるのはアメリカに対して「そういうことなんで、ひとつよろしく」とお断りを入れてるんですね。

新聞各紙の表現は微妙に異なっていますが、個人的には私の解説が一番正しいと信じております。

バーカ、バーカ、バーカ。
我が国のことではありますが100回言っても言い足りない。

そういえば、昔は自衛隊は「合憲」であるという理屈こねるときに「みなさん、お家には鍵をかけますよね」という戸締まり論ってやつを使っておりました。

コチ、インド。