思考停止

お前はいつも思考停止してるじゃねーか、と突っ込まれれば言い返す言葉がないんですが、頭の中に靄がかかっているようで、何かを考えようとして、かすかな思考の結び目が作れそうかな、という刹那にサラサラサラと砂で作った城のように雲散霧消してしまう。
風邪がね、治らない。

昨日朝早くに出て行ったのに、近くに診療所では待合室にぎっしり病人が黙って下を向いている。
どうしました、私は医者です、とかっこ良くその場で治療を始めたいくらいだった。
あらー、皆さん風邪かしら。
どうしました、喉が痛みますか、咳はどうですか、熱は、とまた診察始めそうになっちゃったよ。
実はそんな元気はかけらもなくて、私も待合室に置いてあるoggiだとか、なんとかだとか、なんとかだとか、の女性ファッッション誌のページをめくっていました。
ああいう雑誌では普段お目にかからない綺麗なお嬢さんや奥様にたくさんお目にかかれるので、飽きないね。
文字を読むのが苦痛なんで、見てるだけだもん。

どうすればこんな方々と知り合いになれるのかしら。
杏さんに今度相談してみよう。
ああ、すごく冷たい目でにらまれそうで怖いわ。

どんだけ待つのかしらとシオシオになっていたら、小一時間たったところで呼び出しを食らう。
注射だけはやめてね。
4歳のときに虫垂炎の手術の後、何が悪かったのかわからないけど、夜中に暴れて傷口が開いてしまい、再手術。しばらく入院ということになった時、とんでもなく底意地の悪いおばさん先生にガンを付けられてしまい、毎日20本も注射をされていたので、注射恐怖症になっちゃたのよ。
あのおばはんだけは絶対に許せない。
顔は覚えてないけど、「注射するからね!」という怒鳴り声だけは忘れない。
注射は罰で打つもんじゃないだろーが。
治療だろ。
今度下関で見つけたらただじゃ置かねーからな。

いや、マジで注射が怖くなってしまい、小学生の時も集団予防接種の時も大声で泣きまくって暴れるので、「お前はもう家でやってもらえ」と免除されました。親は精神科の開業医だったんだけどね。

昨日のお医者さんは風邪をひくとお世話になっているややこしいことはお願いしない先生。
必ず喉を腫らすので、対処も慣れていらっしゃる。
喉を見せると「ああ、これは前回よりも真っ赤っ赤ですね。喉ちんこも倍くらいになってますよ」
私の喉ちんこは普段でも普通の人の倍はある。つまりあなた方の4倍になっているということだ。
なんだか話しづらかったはずだよ。

「先生、注射は?」
「したいですか」
「嫌です」
「じゃあ、必要ないです」
最近は注射ってしないね。

薬を大量にもらってきて、それはそれでどんなもんだろうと疑いながらも、食後に食べるように飲みました。
あら不思議、寝てたらかなり痛みが治まってるじゃん。
ただ、頭はバカのまんま。
こういう時、ブログは書かないという選択肢もあるんだけど、意地みたいなもので何か書かなきゃとPCの前に座り込んで、こういう意味のないことを書いている私だ。

全快にはほど遠いんで寝てなきゃ。
失礼しました。

私はこういう場所で具合が悪くなることないんですよ。
この方は靴の修繕を生業とされてるんだけど、なぜか寝ていても片手をまっすぐ上に上げている。
サドゥでこういう修行する人多いんだけど、サドゥには見えないんだよね。
コチ、インド。