じぇじぇじぇの体験

本日の「ごちそうさん」。
私も一度お見合いをしてみたかった。
「お仕事は?」
「やめました」、なんちゃって。

本題です。
「じぇじぇじぇ」を体験するということは、本来思わずその言葉を発してしまうということなんだろうけど、聞いたところによれば岩手のどこでも驚くと「じぇじぇじぇ」と口走るわけでもなく、久慈市の小袖地区の海女さんがそう言っているのを聞いてクドカンが全国区の言葉に仕上げたらしいじゃない。
今では久慈市の「じぇじぇじぇ」よりも埼玉あたりで「じぇじぇじぇ」といっている高校生の方が多いんじゃなかろうか。
言わねーか。

私は思わず「じぇじぇじぇ」と口にしたことはなく、冗談でも恥ずかしくて言えないです。
人様の言葉を身につけるというのは大変なことだ。

昨日、友人が用があって久慈市の方のところに電話をかけたところ、その方が電話を落としてしまい、受話器から聞こえてくる相手が「じぇじぇじぇ」と慌てていたらしい。
う〜ん、なんだかいい話だな。
咄嗟にでる「じぇじぇじぇ」を聞いたことがある人はそうは多くないはずである。
特に私は聞いてみたいとは思わないんだけど、なんだかラッキーって感じ?
東京からの電話だからひとつ聞かせてやるか、と気を利かせてくれたのかもしれないけど。

下関で私が中学生活を営んでいた頃、女子生徒の一部で驚くと「ゲボッ!」というのが流行っていたらしい。
しまおまほが「女子高生ゴリコ」でなにかとゴリコにゲロ吐かせていたけど、それより何十年も前のことだから下関の女子中学生もやるもんだ。
「ゲボッ!」を連発していた生徒はあだ名が「ゲボ」になったそうだが、それでよかったのかしら。

男子中学生の間では「嘘やろー」というのが主流であった。
これは「嘘だろう」と確認するというよりは、ただ驚いたときに嘘だと思ってなくても「嘘やろー」と使用すべき言葉でした。
あんまりそればっかしだったんで、うっとうしくなり「本当」と言い返すと、相手が驚くという驚くべき結果が待ってたね。
男子中学生はみんなバカだから仕方がないんだよ。

イギリスでは新しい言葉を覚えました。
「オー・マイ・ゴッド」と言わないじゃないけど、よほどのことじゃなきゃ使わないね。
「ゴッド」「グッドネス」ってのは聞いた。
聞いたけど、私のアシスタントだった可愛いサマンサちゃんの口癖は「ゴーシュ」でした。
最初は「ゴッド」がうまく言えないのかしら、と舌の長さをチェックしてみようかと思ったら、本当に「ゴーシュ」と言っているって言うから、どういう意味か聞いてみた。
「驚いたときに言うの」
「それは『ゴッド』とは違うの?」
「う〜ん、よくわかんない」
「まさか『セロ引きのゴーシュ』からじゃないよね」
「なに、それ?」
というよくわかんないことになったんだけど、あんまり隣で毎日「ゴーシュ」と言っていたのですっかり移っちゃって、今でも私は英語で話す時は「ゴーシュ」としか言えなくなってしまいました。

サマンサは知らなかったみたいだけど、「ゴーシュ」は「ゴッド」の遠回し語です。

イギリスの日本人の間でも「じぇじぇじぇ」って流行ってんだろうか。
今、イギリスは日本食の爆発的ブームが起きているんで、水をこぼした時なんかに「じぇじぇじぇ」とみんなで言っているとイギリス人真似すると思うな。
どう?
どうでもないか。

昨日は風邪が治ったと思ったんだけど、また戻ってきてくれました。
キレがないね。

16年前のミャンマーヤンゴンのバス。
「うげげげげ」と一人でつぶやいた気がする。