国民年金加入のご案内

本日の「ごちそうさん」。
さらわれて幸せになる方はいいんだろうけど、娘をさらわれる男親はどうしてくれる。あー、泣いちゃった。

本題です。
現在のめ以子は推定私の娘と同じくらいの年齢なのだが、幸いにしてうちの娘にはまださらっていきそうな野郎は出てきてない、と思う。交際もしてないんじゃないのかな。聞いてみたことないけど。
杏さんは「大倉さん!そんなことなんかわかりませんよ!」と時々脅かすんだけど、「そんなことないって」と言うバカな親。

そういう娘宛に昨日来るものがやってきた。
忘れていて欲しいかも、と期待してたんだけど、取る時は絶対に取るんだよ。

「こんにちは。私達は日本年金機構です。20歳になるあなたに国民年金加入のご案内。国民年金は、あなたのライフスタイルをサポートします!」
というキャチフレーズみたいなのが書かれたものが送られてきた。
「こんにちは」ってのはなんだい。
これはいるのかい。
すごく親しげだな。
「私達」ってのは誰?
いきなり詐欺を思わせる出だしじゃん。
「ライフスタイルをサポートします」ってのもわからない。
私は勤めを辞めてから国民年金を払ってきたけど、ライフスタイルをサポートされたことなんかないんだけど。
どういう意味なんだろう。
意味ないのか。

Q&Aの形で説明しているんだけど、最初がこれ。
「Q. 加入するかしないかは、本人の自由でしょ?」
「A. いいえ。加入することは義務です。」

知ってるけどさ、だったら「ご案内」じゃなくて「お知らせ」なんじゃないかな。
「ご案内」だと「案内、必要ないです」って人もいるよ。

何故こんなどうでもいいことにいちゃもんをつけているかと申しますと、大事なところがいきなりいい加減、あるいは嘘としか思えないからであります。

4番目のQ&A。
「Q. 将来、十分な年金が本当にもらえるの?」
「A. はい。生きている限りもらえる、一生涯の保険です。」
「十分な」と聞いているのにそこには答えていない。

ちょっと長くなるけどわかりにくい説明をそのまま写します。

「*賃金や物価の変動にあわせて、年金額が改定されるため、年金に加入(20歳)してから老齢基礎年金を受給(65歳)するまでの間、経済社会が大きく変動したとしても、年金の価値が保証されます。」
「*国民年金の高齢基礎年金は1/2が国庫負担(税金)でまかなわれています。」

下の押し付けがましい説明はわかるとしても、最初の説明がなーんかよくわからない。

「〜老齢基礎年金の額の推移〜
昭和61年度→622,800円
平成25年度→778,500円」

どうも説明の横にある上記のことを指しているようで、ちゃんと物価にスライドさせて支給額は増えていますよ、と言いたいらしい。
月額かな、と思う私のような人間もいるので、ちゃんと年額と書いておいて欲しい。
受給額については受け止め方次第だけど、月に6万円くらいで十分と考えるということなんだろうなあ。

たださあ、現在こういうことになってるのよ。
国民年金、厚生年金の区別をはっきりさせずに議論、提言が行われているので非常にややこしいんだけど、とりあえず。

「政府の社会保障制度改革国民会議公的年金制度について『議論の整理』を行い、支給開始年齢 の引き上げなど給付抑制策の検討を盛り込んだ。会長の清家篤慶応義塾長は終了後の記者会見で 『少なくとも67、68歳への引き上げはあってしかるべきだ』と必要性を強調した」

それでいてですね、こういうことも政府は言っている。

「年金は100年安心であり、現在の年金制度を変える必要は全くない」
安倍首相も、5月10日の衆院本会議で「現在の制度は、おおむね100年間で収支が均衡するように設計されている」と明言してるんざんず。

受給額がいくらになるのか、何歳で受給できるのかを具体的に示さないまま「大丈夫、大丈夫。世界で一番財政状況が悪い日本でも、後から『ちょっとだけ変えました』って言えば何の問題もない」ってことなんじゃないでしょうか。

年金問題はあれだけ一時盛り上がっていたのに、すっかり静かになっちゃって、マスコミも野党も沈黙のまま。
私は知りたいんだけどな。
あと数年で年金を納めなくていい歳になるんだけど、娘にこういうのがくるとやっぱり黙っていられなくなる。

でたらめを子供に残して死ねませんぜ。