国際テロ捜査情報流出事件

いまだにFBでも、テレビでも山本太郎議員の手紙の件で大騒ぎしていてうんざり。
私は言いたいこと言っちゃったんでこれ以上あーだこーだはないんだけど、そうでない方々があまりにも多いんでだんだんそのことの方がおかしく思えてきた。
自民党から共産党まで「不敬」「政治利用」の連発。
議員辞職を求める、と甚だしく見当違いのことを言い出す輩もでてくる。
もう一度だけ言いますが、「園遊会でやってはいけないこと」には「手紙を渡すな」とは書いてない。
「議員にあるまじき失礼な振る舞いをした」ということで「許せん。辞職」という理屈らしいけど、「失礼な」というのはあくまでも判断する人間の主観でしょ。
俺は失礼だと思うから、辞めてくれじゃ人治主義になりますよ。
法治国家を守る人間の言うことじゃないでしょう。
あんまりばかばかしくて話にならん。
山本太郎を選んだ都民に責任があると主張する皆さん、法治国家のあり方を変えようとしている人間を選んだ選挙民の方が私はたちが悪いと思うよ。

一昨日の繰り返しになりますが、私は山本太郎議員は意味のないおかしなことをしたなあ、と思っていますが懲罰・処分の対象になるとは全く考えません。どうすりゃそういう理屈になるのかが不思議であります。

私はこの騒ぎでもっと追求されるべき事件がほとんど取り上げられず、曖昧なまま忘れ去られようとしている気がして恐ろしい。
アメリカ政府が多くの国の大統領、首相、市民の盗聴を行っていたこと、ヤフー、グーグル等に不正アクセスして膨大な通信情報を得ていたこと、日本だけが「アメリカに確認することなんかしない。お友達だもん」という唯一問題にしていない国になっていること、とか、パキスタンが再三にわたって無人機攻撃をやめるように要求しているのに、またしてもパキスタンタリバーン幹部を無人機による爆撃で殺したこと、とか、追求すべきことは山のようにあるでしょうが。

私はこれ逆に「手紙事件」を政治利用して、目くらましにしているんじゃないかという疑いさえ抱いてしまうわ。
そういう意味では「山本太郎、余計なことをしてくれたな」と少し腹が立ちます。

先月29日、警視庁の公安が作成した国際テロ捜査情報が流出した事件が容疑者が特定できないまま時効となりました。
この内容は当然公にはされていないけど、わかっているのはイスラム教徒を中心とした在日外国人の自宅住所、顔写真、家族構成が含まれていることです。
このことを知らなかった私が恥ずかしい。
捜査情報であるから、容疑者でも何でもない人間の情報まで集められていたわけです。
「刑事は疑うのが仕事なんでね」とか三流刑事ドラマでやってますけど、すべての可能性のある人間はリストアップされているわけですね。
疑われるのは大迷惑だけど、それが外に出ない限り、冤罪を押し付けられない限り、私達は普通に暮らせます。
だけど今度の事件ではとても困ったことになった人がいる。
被害弁護団の河崎弁護士によれば「多くの人が日本での仕事や生活に悪影響を受けた。未解決で幕引きのうえ、謝罪もしないのは、警視庁は無責任としか言えない」と怒っている。
池田警視庁警務部参事官は「容疑者特定に至らないまま、時効期間を経過したことは誠に遺憾だ」と謝っちゃいないけど反省はしているみたいだ。
警視庁は悪かったと認めても、謝らないとこなんすかね。
警察は一般的に謝んないからそういうもんなのかね、じゃすまないんだよ。
最高検検事の土本氏は「『本気で捜査していなかった』と批判されても仕方がない」とまで話してるのよ。

この事件では関係者の処分は一切ないそうです。
不可解である。
人権に関わる重大事件であるのにこのまんま。

各党の皆さん、マスコミの方々、おやりになるべきことは山のようにございます。
順番間違えないように。

腹立つ時は花の写真を載せることにしている。