大船にて

本日の「ごちそうさん」。
大阪は昔は大坂。油断してると転げ落ちるわい。

本題です。
わけあって大船のビジネス旅館津久井に投宿中。
こちら方面には全く勘がなくて、いったいどんなしみじみしたことなのかしら、と期待に胸を膨らませて行ったんだけど、なんだか駅前は大都会じゃん。

おかみさん一人の赤ちょうちんで一杯。
「どこから来たの」
「下関から一人で」
「御用をお聞きしてもいいかしら」
「売れない物書きですよ」
「あら、じゃ、あたしのこと書いて」
「知らない人のことは書けないよ」
「じゃあ、これから知って」
妄想をパンパンまで膨らましてたんだけど、一気に破裂したな。
なんということもなし。

ビジネス旅館津久井に乗り込むと、とたんにつげ義春の世界が展開。
ここは昔でいう商人旅館だ。
六畳一間にちゃぶ台一つ。
ゆかたの〜きみ〜は〜、というムードは皆無。
することないからひっくり返って本でも読もうかな、という気にもなれない。
こういう時って何すんだっけ。
歌でも歌うか。
「ドミニークニクニクこころ〜やさっしく〜」。
淋しくなっちゃった。

さて、流浪の民、私はこれからどこへ。
外に出たらインドだったってことはないかな?