悪の法則(The Counselor)

本日の「ごちそうさん」。
め以子〜、前向きすぎ。クソばばあには飯食わせるな。

本題。
昨日公開の「悪の法則」。
おかしなタイトルだわ。
counselorは米語じゃ弁護士でもあります。
「弁護士」じゃ、わかんないか。
「カウンセラー」でもダメか。
じゃ、「悪の法則」でいいや。

「わるのほうそく」ではありません。
それでは暴走族でも出てきそうだ。
「あくのほうそく」。

原作がコーマック・マッカーシー
今、アメリカで五本の指に入れられる小説家だ。
状況をほとんど解説しないでスーパー重量級の球を投げてくる。
ぶつけにくる、と言った方が正しいか。

すごい連中が監督をやりたがる。
「すべての美しい馬」(All the Pretty Horses)はビリー・ボブ・ソーントン
ノーカントリー」(No Country for Old Men)はコーエン兄弟
ザ・ロード」(The Road)は「欲望のバージニア」(Lawless)を撮ったジョン・ヒルコート
そして「悪の法則」はリドリー・スコット

どんなアメリカ映画とも毛色が違う。
もともと小説が異色なんだから映画もそうなるのか。
「何故」を理解しないと気がすまない人にはこの人の小説も映画もお薦めしない。
実際、「なんだか全然わからなかった」とこき下ろす方もいらっしゃる。
観ない方がいいよ。

こういう映画はわかりやすい筋がない分だけ映像のリアリティがしっかりしていないと成り立たない。
いや、まいったね。
腹に散弾銃ぶち込まれたような気分だぜ。
リドリー・スコット、最近どうなのよ、と思っていたがやればできる子じゃん。
まだ、映画化されていないマッカーシーの小説あるよ。
どうですか。

不条理大好きな方に特にお勧めします。
そうでない方は絶対に行くな。

右下のが欲しいと無理を言うとすべてが崩れてしまう不条理なニンジンを売る八百屋さん。
コチ、インド。