いびき猫

本日の「ごちそうさん」。
おでんは関西風。牛すじなしは考えられん。

いろいろで疲れちゃった。
また喉の奥がどんより痛いのが不吉で怖いわ。
そんなわけで自宅でゴロゴロ本読んだり、録画していた「北のカナリアたち」を観てボロボロ泣いたりしていた時のこと。
どこか遠いところから優しいため息が定期的に聞こえてくる。
薬師丸ひろ子の歌声に通じる人嫌いの心をそっとさすってくれるような。
娘が横にいたんで、映画見ながら寝ちゃったかなと親らしい心遣い。
でも起きてた。

「ふい〜、ふい〜、ふい〜」
という和む音は依然途絶えない。
あら、もしかして。
猫のもみじが床暖に溶けてしまって、5メートル先でのびている。
優しいため息はもみじがいる場所から聞こえてくる。
「もみじがいびきかいて寝ているよ」
「え〜、何の音かと思ってた。お父さんが寝たのかと思った」
よく寝る二人。
考えることも同じ。

もみじは疲れることなんか何にもしてないのに、鼻水でも垂らしたのかな、どうすればあんなにいい音立てていびきがかけるんだろう。
しばらくして写真を撮ろうと覗いてみたら、そのときには香箱座りしてこちらを睨んでいた。
写真嫌いだからな。

私もこんな生活していると眠れるハゲのオッサンになってしまうような気がする。
芥川賞直木賞の候補作の発表があった。
毎回、心乱れる私。

猫になりたい。