どこかにある
本日の「ごちそうさん」。
和枝ちゃんのおらん間に好きなことやっとき、どうせ戻ってくると思うで。
本題。
怒濤の一週間が終わった。
もう倒れるまで飲むことは今年はない。
厳密に言えば昨日は新しい週だけどいいでしょう。
そんな大事な日にぎっくり腰とかになる奴がよくいるが、やはりそんなんがでた。
大掃除の最中、洗濯機を動かそうとして動けなくなったそうです。
日頃の暴飲暴食がたたったと本人は言っております。
ちなみに女性です。
滝村といいます。
本来この話題を今日のネタにしようと思っていたのですが、それを上回るチョー情けないことが起きてしまい、私が得意な自分話になります。
自慢できることが年に一回くらいあればいいのにとお祈りしてるんだけど、最後の最後まで「あああああああああ」ということになり、もう涙も枯れ果てた。
池尻大橋でホルモンを食い倒し、じゃ、渋谷にでも行って仕上げにかかるか、とタクシーに乗ったら基本料金でした。
意外に安いね。
ぎゅーぎゅーに詰めれば電車より安い。
それがまずかったのかなあ。
財布を出して1000円札で払おうかな、と思ったら、ジーパンのポケットに小銭をたんまり溜め込んでいたことに気がついた。
そのとき一度財布を取り出したかどうか全く記憶にない。
小銭を整理してたらちょうど持ち合わせで払えたので、領収書をもらって車を降りました。
領収書は財布にしまうのが習慣になっているので、財布をカバンから取り出す、取り出せない。
そこにあるべき財布がないから。
財布が存在の不条理に嫌気がさして、世を去ったか。
もはや私の財布は財布の機能を遥かに超えた役割を負わされており、大事なものはすべてひとまとめにして、財布に押し込まれている。
現金、日高屋の割引券、領収書、佳花ラーメンのスタンプカード、次回の病院の予約券、大量の診療証、保険証、免許証、スポーツクラブの会員証、ユナイテッドシネマの会員証、TOHO映画館の会員証、銀行のキャッシュカード数枚、スイカ、なにがなんだかわからなくなったクレジットカード多数、金運のお守り、今年正月に引いた大吉のおみくじ。
普通の人は携帯電話に人生を預けているらしいが、私の人生は財布に詰まっている。
これがないと暮らしていけない。
「あら、どこいったかしら」とちょいちょい体のあちこちを危機感なく触れてみが、ない。
本気で探してみるか。
ない。
周りの連中がカバンの中身をぶちまけろと命令するので、鼻かんだティッシュまで広げてみたがどこにもない。
いきなり「ここだ!」と胸を掴まれたが、それはガラケー。
両手を上げてボディチェックも受けたがないものはないんだよ〜ん。
と余裕こいている場合じゃない。
池尻のお店に2回も電話して無理矢理探してもらった。
タクシー会社にも2回電話した。
ないものはないんだよ。
いい加減にしてくれ。
俺が悪いのか。
俺が悪い。
タクシーを止めた場所から離れず、頭を道路に貼付けて可能性のある場所を這いずり回ったが、ないのよね〜。
ないない、ああ、せいせいした。
もともと俺は仙人になりたかったんだった。
これからは山に籠って霞を食って生きていこう。
大掃除は止めにしたが、年末の自分整理ができた。
いい年の瀬だ。
ボロボロ泣きながら(嘘)「店に行こう、飲もう飲もう」のカラ元気だけは出てくるぜ。
「バカじゃねーの」と罵倒されながら、飲みましたよ。
誰が払うんだろうと思いながら。
そしたら副社長アキの電話が鳴った。
「すみちゃんがこれから来るって」
「なんで」
「お腹減ったんで、ラーメン食べたいんだって」
「よし、いい心がけだ」
バーの勘定はいつの間にか副社長アキがすませていた。
あれは後で請求がくるのかな。
香港すみちゃんと副社長アキがみんなのビール、餃子、ラーメン代を出してくれた。
太っ腹のお嬢さんたちでとってもお綺麗なのよ。
帰りましたよ。
副社長アキにお金を借りて。
帰ってから思いつくクレジット会社に延々電話をかけまくり、終了したのが5時。
寝ました。
起きました。
録画した「ごちそうさん」を観ました。
これから山に籠る準備を始めるところ。
こういうとこの小さな洞窟がいいな。
アルメニアのどこか。