私はどこにいる

本日の「ごちそうさん」。
カレー食って、うしろから。
私の娘は激怒り。

本題。
アメリカのアップルがiビーコンというスマホ向け位置情報システムをすでに直営店で始めたそうでございます。
GPSよりも厳密で、1メートル単位で場所が特定できるらしいです。
内容がよくわからないんですが、「客の位置を補足できる」ということなんで、個人利用じゃないのかもしれません。
「おらおら、客ががあんなとこで待っとるで、すぐに店員行かせんかい」
「あいつ、トイレに籠って長いけどなんかおかしなことやっとるんやないか」
とかいうことなのかしら、と想像してみた。

これいるか?

俺は嫌だねえ。
どこにいるかなんて知られたくないよ。

ところが続きがあって、JAXAが開発して日立が積極的に取り組んでいるのがIMESで、こちらはセンチ単位で位置情報が取得できるらしい。
スマホ利用者が「ここはどこ、私は誰」というときに利用する分にはもしかしたら「あら、ちょっと便利」ということになるのかもしれないが、自分の位置が確認できるということであれば、前述のように他人も「どこだ、どこだ」って見つけんのなんかスッゲー簡単じゃん。

日立の説明によれば「工場の内外を移動する従業員や物資運搬の効率的な管理、地下街など商業施設での来店客誘引、非常時の避難誘導などで威力を発揮すると期待を寄せている」とのこと。
「非常時」ね、これわからんじゃないけど、ものは言いようだなとも思います。
誰が、どれだけの人がどこにいて、場所によっては何をしているかまでわかりますぜ。
「今後、位置情報が資産として注目が集まるだろう」とおっしゃる方もいる。
だけど、どこにいつ居るなんてことはプライバシー管理の点から考えれば最もセンシティブなところでしょう。
訳の分からん連中に監視されるのも嫌だし、これが例えば恋人同士、夫婦で「お互いに隠し事はなしね」とか言っちゃって、情報を確認できるようなことになってみな、いろいろ問題あると思うなあ。
今朝の「ごちそうさん」内の裕太郎の行動であるが、あそこでこんなものが起動していたらもうあかんでしょ。
完全にアウト。
バッター交代。

センチ単位だからいろいろわかるよ。
「今日はずいぶんトイレで座り込んでいたけど下痢?」
富士そばでなに食べた?」
「ホテル?なんで?」
一緒に居る人間の情報までゲットできるようになったらもっとすごい。
「8時に井の頭公園のベンチで何してた?誰かとくっついてた?」
桂花ラーメンで誰と一緒だった?」
「おっぱいラーメン、おいしかった?」
位置が把握できるということはこういうことなんじゃないか。

そのうち本人が知らない間にスマホにすべてこういう発信器が組み込まれていたりして。
絶対に今のガラケーを使い続けることにいたします。

「昨日の夜はバナーラスで犬と一緒に寝たん?」
とか言い当てられるのも嫌だ。