名護市市長選について

本日の「ごちそうさん」。
柿の葉寿司食べたことないわ。何とも言えん。

本題。
昨晩早くに稲嶺氏当確が出たんだけど、用心深い私は昨日はじっと我慢して黙っておりました。
早いとこでは8時2分に当確打ってましたが、あれはいくらなんでも早すぎたんじゃないか。
号外は予定稿で刷ったんでしょうけど、早い。

私は稲嶺氏の当選を心から願っていたので、いちゃもんをつける気はないんだけど、どの程度の票差が出るのかが大変気になっておりました。
今朝、4000票差ということを聞きまして、必ずしも圧勝といえる数字ではないんだ、と考え込みそうになったんだけど、ともあれ間違いなく当選されたので大変喜んでおります。

自民党は石破幹事長まで応援演説に行かせて負けてしまった。
「500億、500億ですよ。皆さん。これさえあればもうウハウハですわ」(若干口調は変えてあります)なんて、こりゃ買収選挙かよ、と思えるようなこと言っておりましたが、なんに使おうと思ってたの?
わからないから想像するけど、箱もの作ったって景気浮揚にならないことなんて全国見渡せばまるわかり。
金の話が必ずしも下品だとは思わないけど、選挙で移設賛成してくれればこんなにお金が入るのよ、反対してればあげないからね、ってのはどう考えてもまともではない。

政府は「辺野古への移設は粛々と進める」とかぬけしてけつかるが、そう簡単じゃないすよ。
仲井真知事は「決めたものは変わらない」と完全な居直り状態だけど、基地を作られるところに住んでいる方々が「ダメだ」って言っているのにそれで本当によろしいでしょうか。
次回の沖縄県知事選挙は今年末でございます。
県議会では仲井真知事辞任要求決議は賛成多数で可決されております。
次回選挙で辺野古移転反対、県外移設以外認めない候補が勝つとどうなりますか。
行政の一貫性からして「もう一旦『いいよ』って言われたんだから、やりますよ。反対?知りませんよ」で通しますか。
やるならやってみろ。

土曜日にTBSの「報道特集」に元防衛次官の守屋氏が出てきて、「太田知事時代には副知事だった仲井真さんは政府の意向を汲むようにいろいろ話をしてくれていて、これで大丈夫だと思っていたんですが、急に県外と言い出して非常に戸惑いました」と大変興味深い話をしていました。
これに似た話は私も別のところで聞いたことがあったんで、仲井真知事はいつか辺野古移転を承認するのではないか、と危惧していたら、その通りになっちゃった。
私の疑問は守屋氏同様、なぜ仲井真氏が突如県外移設に方針を転換したかであります。
あんまり単純なんで自分でも本当かなと思うんですが、私の推測するところ、県外移設を主張しないと知事選には勝てない、と読んだからではなかろうかと。
で、どこかでタイミングを計って「辺野古OK」にするつもりだったんじゃなかろうかしら。

今年末の知事選でどのような結果が出るのか、出さなければならないのか大変気になるところであります。

で、今回の名護市長選、年末の沖縄県知事選はもしかしたら東京都知事選よりも日本にとって大きな意味を持つかもしれません。
今後の日米安保のあり方の見直し、それに関わる日中・日韓関係、靖国問題原発問題(自分のとこじゃ嫌だから、お金を欲しがっているところに引き受けてもらえばいいじゃん的発想。ちなみに私は原発には反対の立場です)、当然そこから派生する日本のエネルギー政策の今後、格差問題、ひいては日本をどういう国にするのかという基本の基本まで。

そのくらい沖縄という本土から様々な痛みを引き受けさせられてきた場所は非常に重要な問題を私達に突きつけています。
人ごとではないということであります。