籾井発言について納得がいかないこと

本日の「ごちそうさん」。
め以子、お前はホンマに料理以外はボンクラやな。

本題。
NHK会長、籾井勝人氏の25日の就任会見発言が尾を引いているが、いつまでたっても納得がいかない。
私がモヤモヤしているのは整理すると3点。

1. 会長発言と個人発言の区別ってあるのか。
2. 慰安婦問題同様、「政府が右と言えば左とは言えない」は放っといていいのか。
3. 菅官房長官はアホではないか。

では、始めます。 

この会見って会長就任会見だったわけですよ。
会長に就任するにあたってどういう考え方で「公共放送」のトップとして臨むのか、を披露する場だったわけです。
ですから、あの場での発言はすべて個人として会長のあるべき姿を語ったわけで、発言は個人も会長もない。
籾井氏としての発言であったはず。
ここでは話がこんがらがるんで慰安婦問題については踏み込みませんが、いきなり「全部取り消します」ってなに?
取り消したんじゃ、なんにも言ってないじゃん。
この件に関しては自民党支持、あるいは右翼の皆さんからも多数声が寄せられているようで、「なんで取り消す」「当たり前のこと言っただけ」とお怒りのご様子。
私と全く異なる視点からではあるが、個人も会長もないというところでは、ばっちり意見が一致している。
気が合うとこもあるね。
わけが分からんのは「なぜオランダにまだ飾り窓があるんですか」のくだり。
あれは国が認めた施設で合法的に運営されております。
それと慰安婦問題、なんか関係ありますかね。
オランダはびっくりしちゃうよ。
オランダ政府の皆様、このまんまでよろしいでしょうか。

尖閣諸島竹島などの領土問題については国際放送で「明確に日本の立場を主張するのは当然。政府が右ということを左というわけにはいかない」と主張されておりますなあ。
これについては発言全部が読めていないんで、取り消したのかどうかわからないけど、これはこのままかい。
公共放送は国営放送なんかい。
もともと公共放送って概念が私には理解できていないんだけど、それは政府のプロパガンダ局という意味かい。
それならそれで徹底的に戦わせてもらうけど。
ちなみに今回の安倍政権の菅官房長官慰安婦問題について言及し、「おわびと反省」を表明した河野談話の見直しについては否定しております。
安倍首相は見直すとかなんだとかチャラチャラ言ったのか言わないのかよくわからんことを漏らしているようだけど、政府見解としては現在は河野談話踏襲ということだと考えていいでしょう。
籾井氏は「政府の言う通り」という方針らしいですから、ここですでにメチャクチャねじれてますな。
今回の発言を受けて再度菅官房長官は「首相は筆舌に尽くしがたい、つらい思いをした方々のことに心を痛めている。この点は歴代首相と変わりない」と述べている。
政府の言うことを聞くんだったら、同様の発言であってしかるべきでしょう。
なんだかわかんなくなってきたねえ。
安倍首相の肝いりで会長に就任した籾井氏、安倍首相と歴史観は同じと邪推しちゃうんだけど。
「政治的中立性」というものほど曖昧な文言はないと普段から考えている私は、報道機関は何を放送・報道しても中立なんてことはあり得ないと思っております。
ただし、見る見ない、読む読まない、非難する賛同する自由は絶対に奪ってはならないと確信を持って主張いたします。
NHKが政府の言いなりになるのであれば、そのようにはっきり宣言していただきたい。
こっちにも考え方があるからさ。

官房長官は「籾井会長が個人として発言した」「会長としての発言と個人としての発言の整理ががついていなかったんだろう」って解釈らしい。
そんなバカでいいの?
だからさ、会長就任会見なのよ、官房長官
わかってんの?
請われて会長に就任して抱負を語ったのよ。
個人的にはそう思っていても、会長としては思ってないって理屈はあるんかい。
同じ場面で同じ記者たちと話をしていて、いきなりここから人格が入れ替わりましたじゃ多重人格ってことになるんじゃないの。
分人とは考え方が違うと思うけど。

仲良しクラブ化しているNHKでは百田尚樹氏が「誰が失望したんや!名前書けや」と吠えている。
うるさいハゲだ。

このお坊さまは実に落ち着いていらして、私がレンズを向けても微動だにせず、時々「ふふ」と微笑されていました。
ヤンゴンミャンマー